2月3日は節分。
節分には、豆まきをしたり、最近では恵方巻を食べるのも主流ですよね。
ところで、どうして節分には豆まきをするのかご存知ですか?
節分の時期は、暦の上では冬から春に移り変わるころ。古くでは、この季節の移り変わりには邪鬼があらわれると考えられていました。
そのために、邪鬼を払うとされていた大豆をまくようになったそうです。
ちなみに本来の節分は年に4回、春夏秋冬の季節の変わり目それぞれにあるんですって!
今回は、節分といえば鬼ということで、鬼の出てくる絵本をご紹介します!
ないた あかおに
山のがけに一人きりで住む、心の優しい赤鬼。
人間たちと仲良くなりたいと願いますが、鬼だと言うだけで村人たちは近寄ってきません。
それを一番の友だちの青鬼に話して聞かせると、青鬼はこう提案するのです。
「僕が村でわざと悪さをするから、君はそこへやってきて、僕をやっつければいい。」
小学校の教科書にも使われているとあり、有名で人気もあるお話です。
友だちのために自分が悪者になる青鬼の優しさは、私が子ども時代に読んだときにもかなり強く心に残りました。寂しい結末ですが、一度は読ませてあげたい一冊です。
4、5才~おすすめ!
ゼラルダと人喰い鬼
子どもを食べるのが大好きな人喰い鬼。
しかし、毎日子どもをさらっていくものだから、町の人々は子どもたちをすっかり隠してしまいます。そうなると、人喰い鬼の食事はキャベツ料理やつめたいジャガイモばかり。こんなものでは全然足りません。
ある朝、人喰い鬼は子どもの臭いを嗅ぎつけます。通りかかったのは町へ向かう途中のゼラルダ。
人喰い鬼はゼラルダを待ち伏せ、襲おうとしますが、あんまり腹ペコだったためにひっくり返ってしまい・・・。
3、4才~おすすめ!
すみ鬼にげた
三百年前の奈良の古いお寺。
ある時、お堂の前を通りかかった宮大工見習いの少年ヤスは、どこかから泣き声がするのを聞きつけます。
お堂の軒下を覗いてみると、そこにはなんと屋根を支えるように”すみ鬼”が据え付けられていたのです。
すみ鬼は、日本の鬼と勝負するため唐から渡ってきたのだと言い、ヤスに自分を逃がしてくれるよう頼むのでした。
あとがきによると、奈良の唐招提寺の金堂には、実際に四隅に据え付けられている鬼があるのだそうです。そしてその中の一体だけ、表情が違うのだとか。
さて、ヤスは鬼の願いを叶えてやるのでしょうか。
松村公嗣さんの柔らかな挿絵も魅力的な絵本です。
小学校中学年~おすすめ!
まとめ
いかがでしたか?
鬼の本とはいうものの、今回は怖くない鬼の出てくる絵本を集めてみました。読むと、ちょっと鬼をはらいにくくなりそうですが・・・笑
「福は内、鬼は外」という豆まきの口上は、地域によっては「福は内、鬼も内」と言うところもあるそうですから、たくさんの福が訪れるように、という気持ちで豆まきをするといいかも?
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