東北へおでんせ!東北が舞台のえほん7選

 

 

「おでんせ」は岩手の方言で「いらっしゃい」という意味になります。「東北へおでんせ」は「東北へいらっしゃい」ってことですね。

 

東北の絵本を特集しようと思い立った時、「今まで東北が舞台になった絵本って読んだことないかも」と不安になったのですが、いざ探してみると、ちゃんと東北6県+α 見つけられました!安心。

民話をもとにしたものが結構ありましたね。

 

ということで、今回は東北を舞台にした絵本を7冊ご紹介していきます!

 

 

 

せかいいちのはなし(青森)

 

 

「せかいで おらほど でっけぇものは いねぇべな」

 

自分が世界一だと信じて疑わない、八甲田山の大ワシ。

みんなに自慢してやろう、と旅にでます。

ところが、そんな大ワシを待っていたのは、彼よりも大きな生きものの数々でした・・・。

 

青森の民話が題材になっているようですね。

津軽弁で展開されるダイナミックなお話です。

言葉の操り方もおもしろいので、読み聞かせにも良いかも?

 

やまんばのにしき(秋田)

 

 

やまんばが住んでいるという”ちょうふくやま”。

ある秋の日、村人たちが月見をしていると声が響いたのです。

「やまんばが子どもをうんだで。餅をついてこないと、人も馬もみんな食ってしまうど」

村人たちは餅をつき、あかざばんばと若い2人の男がもっていくことになった。

ところが途中で、男たちは逃げ帰ってしまう。

あかざばんばは食われるのを覚悟で、一人、やまんばに会いに行く。

でも、そこにいたやまんばは・・・?

 

 

やまんばというと怖そうなイメージですが、このお話のやまんばはとっても親しみ深いです。

近所の人の良いおばちゃんみたいな・・・笑

 

そんなギャップも楽しめる、 秋田県に伝わる伝説をもとにした絵本。

 

ざしきわらし(岩手)

 

 

ある日、男が道端で出会ったのは2人の童女

ざしきわらしだ。

彼女たちは孫左衛門の家からやってきたと言う。

ざしきわらしのいる家は栄えると言われている。

彼女たちのいなくなったあと、孫左衛門の家では大きな蛇が現れ・・・。

 

美しい絵が恐ろしい・・・。

少ない文章ですが、お話もホラーっぽいです。

大人や、”怖い絵本”が大丈夫な子どもにオススメ。

 

岩手県遠野はざしきわらしやカッパなど伝説が多い地域。

絵本になっているお話も多いので、妖怪好きならぜひチェックしてみてください。

 

のんちゃんと白鳥(宮城)

 

 

ある日、父ちゃんが抱えて帰ってきたのは、子どもの白鳥。

電線にぶつかって傷ついているんだって。

泣き虫ののんちゃんは、おっかなびっくり白鳥の世話を始めます・・・。

 

宮城県伊豆沼・内沼を舞台にしたお話です。

私の地元にも、毎年冬になると白鳥が来てました。 

白鳥って、毎年同じ場所に渡ってくるらしいですね。

今年出会った白鳥、来年もまた会えるかな?

 

おじいちゃんのカブづくり(山形)

 

 

ほのかのおじいちゃんは、藤沢カブを作っています。

藤沢カブとは、山形県鶴岡市藤沢地区で栽培されている野菜。

木を切り倒し、山の斜面を焼いて、灰を肥料に畑を作ります。そしてカブを作ったあとは、また新たに木を植え直します。

 

著者の土田義晴さんは、この絵本を1年半に及ぶ取材をもとに描いたそうです。

 手間のかかる藤沢カブは、一時期には生産者がたった一人になってしまったのだとか。

伝統を大切に守っていくことの苦労がひしひしと伝わってくるお話です。

 

あかべこ の おはなし(福島) 

 

 

 会津の民芸店で、できたばかりの”赤べこ”が、じーっと遠くを見ています。

その先にあるのは、紅葉で赤く染まった会津磐梯山

自分と同じ色の山に、「あそこへ行ってみたい」と憧れる赤べこ

磐梯山まで連れて行ってくれるよう、動物たちに頼みますが、誰もがみんな、途中で赤べこを置いて行ってしまいます。

そんなことを繰り返すうち、赤べこはとうとう自分の足で歩くことにして・・・。

 

赤べことは、福島の会津地方の郷土玩具で、「丈夫で元気な子どもに育つように」という願いを込めて作られる張子(竹や木などの枠や粘土の型に紙を張りつけること)のお人形です。
首がひょこひょこ動くんですよね。笑

 

自分の足で歩き始めた赤べこは、辿り着いた磐梯山でどんな景色を見るのでしょうか。

 

東北んめえもんのうた

 

 

この『うめえもんのうた』は、各地の美味しいものをユーモアあふれる絵で紹介するシリーズ本。

 

東北は宮城・福島・岩手の3県をピックアップしています。

東北に行く機会にはぜひ食べてみたくなっちゃう、グルメ絵本。

 

おなじ作者のえほん

 

おじいちゃんのごくらくごくらく
お風呂に入る時、おじいちゃんは「ごくらくごくらく」って言う。
"ごくらく"って、幸せな気持ちになること・・・。

まとめ

 

いかがでしたか?

私も東北出身なので、特に方言で語られているものなんかは読んでいるとちょっと懐かしい気持ちになったり・・・。

 

みなさんもぜひ、東北の絵本、手に取ってみてください!

 

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