猫は、お好きですか?
優雅に尻尾を揺らし、ピンと耳を立て、知性のある目を光らせるあの姿。
ミステリアスでチャーミングな魅力にハマる人間は数多く。
今回は、猫好きによる猫好きのための猫本を3冊ご紹介します。
猫の奥深さは一筋縄では語れない!
心行くまでお楽しみください!
猫の扉
星新一、筒井康隆、ヘミングウェイ、カフカら名だたる作家たちが綴った、猫にまつわる名作ショートショート小説、全32作を掲載した傑作選。
愛嬌たっぷり、ミステリアス、などなど、めくるめく猫の世界。
さあ、いらっしゃい。
はけんねこ 〜飼い主は、あなたに決めました!~
N N Nーーねこねこネットワーク。
野良猫たちが猫好きの人のいる家で幸せに暮らせるよう暗躍する、猫の猫による猫のための組織。
お節介と言われようが、仲間のために労は惜しまない!クールで温かい猫小説。
最初から最後まで夢中になって一気に読んでしまいました。
人間の愛情と冷酷さに振り回されながら、したたかに生きていく野良猫たち。弱きもののために奔走する"ちぎれ耳"と"片目"の活躍が渋くてカッコイイ。
夏目漱石の名作「吾輩は猫である」にも引けを取らない、最上の猫小説として推薦します!
猫のいる家に帰りたい
作者の仁尾智さん。
肩書きが猫歌人となっておりまして、こちらの「猫のいる家に帰りたい」は、仁尾さんの猫にまつわる短歌と味わう猫エッセイ。
僕は猫にとって何者なのか…?
でもそんなことはどうでも良い!
猫に絆される人情に笑いが漏れ、無償の愛にホロッとくる。
猫が家族のみなさんに特にオススメしたい本となっております。
のんびり日向ぼっこをする猫の傍らで、ホクホクと読むのが良いでしょう。
ニャタレー夫人の恋人
新進気鋭の小説家として活躍するクリフォード・
幸福な結婚、
さらに、クリフォードはコニーを放って、
こんな生活にうんざりしていたある日、
この本、猫の世界のお話なのですが、ただの小説ではありません。
いろいろな古典文学がモデルとなっているのです!
D・H・ロレンスの『チャタレイ夫人の恋人』をもじった「
スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』
クリフォードの小説は"直木(にゃおき)三十五匹賞"
時代も国も違う古典が、同じ世界線で、
「この話とこの話をこう繋げてくるのか!」だったり、「
合間あいまの著者のユーモアのある解説や文学にまつわるコラムも
猫の本としても、純粋に文学としても楽しい一冊です。
たくさんの人に薦めたい!
猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
とある一件から弁護士・百瀬のもとには猫絡みの案件ばかり舞い込んでくる。そんな彼がこの度依頼されたのは、何やらきな臭い事件で…。
大山 淳子さんのデビュー作。
ドラマ原作大賞の受賞作であり、ドラマ化もされたそうです。
読むまでタイトルの"猫弁"とは、「猫の弁当」か、それとも猫の言葉(関西弁、東北弁、広島弁…)」なのか…と思っていたのですが、「猫専門(?)の弁護士」の略称でありました。
くるくると転換する場面とミステリアスな登場人物たち。何だ何だ?どう繋がるんだ?と、どんどんのめり込んでしまいます。
全てがストンと収まり良く終結する技はお見事。
1つ言うなら、猫弁の猫弁たる姿をもっと見たかった…ですが、そちらは続編にて、ですかね。
猫×謎解きのノンストップミステリです。
まとめ
作家には猫好きが多いそうです。あのミステリアスな姿にインスピレーションが湧いたりするのでしょうか。
かく言う私は特別猫好きと言うわけはないのですが、ふと気付けば「読みたい本のリスト」に猫本が大量に登録されており、一度ここらで何冊か消化しておくか、ということで、今回は猫の本をご紹介させていただきました。
猫本とグルメ本は消化しても消化しても増えていく・・・。
またどこかの機会にストックの本も紹介していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!