3月11日。
今日のテーマは、東北本です!
東北が舞台、著者が東北出身などなど、東北に縁のある本を6冊ご紹介していきますよ〜!
十三の冥府
青森県八戸市でお遍路が殺害される事件が発生。同じ頃、ルポライターの浅見光彦は、とある古文書の真偽を探ってほしいとの依頼で青森を訪れることに。
接点のないように見える2件だが、話は思いもよらない展開に…?
内田康夫さんの浅見光彦シリーズの中の一冊。
本作で「キリストは青森の戸来村で最期を迎えた」「青森にキリストの墓がある」などのことが詳細に語られていて、「まさかなあ」と思いながら調べたところ、本当にそういう説があるようです。お墓も実在とのこと。
いやあ、全く知りませんでした。
お話の中で鍵になる古文書はさすがに実在しないようですが、モデルになった古書はあるらしいです。
真偽はともあれ、そういう伝説があるのは面白いですね。
「秋田のターシャ」と呼ばれて
お花や園芸が好きな方にもおすすめの『「秋田のターシャ」と呼ばれて』。
秋田県にかほ市にあるガーデンカフェ「Time」。店主の佐々木さんが家族との約束を果たすため、一からご自身の手で創り上げたお店です。
毎日丁寧に手入れをする広大なガーデンは、春にはチューリップやバラなどの花で色とりどりに色付き、夏はハーブが香る。
お花をあしらった料理も可愛らしく、訪れる人々の心を軽くしてくれる場所なのだそうです。
この春は東北の素敵なカフェに足を伸ばすのも良いですね。
うたうおばけ
岩手の歌人くどうれいんさんのエッセイ集。
同郷ということでずっと気になっていたくどうさんの作品を、この度やっと手に取ってみました。
くどうさんは20代でしょうか。
タイトルや表紙から静かでおっとりした文章を想像していたのですが、適度に尖り(笑)、若さの溢れる、何かパワーを感じる本でしたね。
自分の青春時代を駆け抜けているかのような。
学生時代は特にくだらないことばかりやったり話したりしていましたけど、思い返すとあの頃が一番楽しかったですね。恥ずかしい思い出も多いけどね。笑
などと、ノスタルジックに浸ってしまう作品でありました。
東北が誇るスポーツ選手といえば、宮城県出身フィギュアスケーターの羽生結弦選手。
2011年に発生した東日本大地震時、羽生選手は宮城のスケートリンクで練習をしていたところだったそうです。
家族と学校の体育館に避難、そこで数日を過ごしたのち、様々な場所からの声かけでスケートリンクへと戻ることに。
しかし、世界で戦う華々しい姿の反面、本作で見せるのは、地震に怯え、家族を心配し、スケートをしていて良いのか、自分に何が出来るのかと葛藤する私たちと変わらない1人の青年の姿。
あの頃の自分が、もしも羽生選手のように日本中の期待と祈りを背負うことになったとして、とても抱えきれなかったと思います。
悩み迷い、自分を責めながら、それでも前に。
10年間に及ぶ羽生選手と被災地の歩みの記録。
リボン
祖母のすみれと孫のひばりは、唯一無二の親友同士。
ある日すみれが見つけた鳥の卵を2人は大切に温め、やがて一羽のオカメインコが孵ります。
自分たちを永遠に繋ぐ、という意味を込めて"リボン"と名付けたそのインコを、2人は育て、可愛がりますが、彼女たちの別れは唐突に訪れます…。
祖母と孫、そして人と人との繋がりを描いた作品。
作者の小川糸さんは、山形県出身。
数々の人気作を生み出し、ドラマ化もされるなど、東北を代表する作家のお一人です。
ゼロエフ
福島の実家ではシイタケを生産しているという作家の古川日出男さんが、福島から出発し、被災地360キロを自分の足で歩き抜いた記録。
凄い試みだと思います。
地震が、津波が、原発事故が、故郷にもたらしたもの。
そして、各地の人々の言葉に耳を傾けた著者の煩悶。
先に紹介した羽生選手も同じことを語られていましたが、震災の傷が癒えない地元を離れる罪悪感は相当のものだったに違いありません。
そういう人たちこそ、何年経とうと"故郷に何ができるのか"を考え続け、行動できるのかもしれません。
本屋大賞ノンフィクション本大賞にもノミネートされた、渾身のルポルタージュ。
まとめ
いかがでしたか?
タイトルは岩手の方言で「あなたも東北においで」の意です。たぶん。
地元ながら方言には疎いもので、ネットで検索しました。笑
今回の本を読みながら、久しぶりに地元に帰りたくなりました。コロナでもう2年ほど帰っていないですからね〜。
どうせなら東北6県を巡る旅行にしようか。
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【星の王子さま/アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ】 #読了 #平和
— ちこやま (@chiko_yama398) 2022年3月9日
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