間もなく、『本屋大賞』の受賞作が発表されます。
今年はどの本が選ばれるのでしょうか?
発表を目前に控えた今回の記事では、本屋大賞ノミネート作をざざっとおさらいしてみようと思います。
本屋大賞とは
本屋大賞公式サイト⇒https://www.hontai.or.jp/index.html
本屋大賞は「売り場からベストセラーを作る!」という思いのもと創設された、全国の書店員さんの投票で選ばれる賞。
『売りたい』『薦めたい』『面白い』という書店員さんたち大絶賛の本なのです。
対象になるのは、一年間で出版された本。
今年度は、2020年12月1日〜2021年11月30日の一年間に刊行された本の中から選ばれます。
「小説部門」のほか「翻訳小説部門」と、ジャンルを問わず過去出版された本を対象とした「発掘部門」、「ノンフィクション本大賞」が設けられています。
過去受賞作
過去3年間の各部門受賞作
小説部門 | 翻訳小説部門 | 発掘部門 | ノンフィクション本 | |
2021年 |
52ヘルツのクジラたち |
ザリガニの鳴くところ
|
「ない仕事」の作り方 |
海をあげる |
2020年 |
流浪の月 |
アーモンド |
無理難題が多すぎる |
エンド・オブ・ライフ |
2019年 |
そして、バトンは渡された |
カササギ殺人事件 |
サスツルギの亡霊 |
ぼくはイエローで |
2022年小説部門ノミネート作
それでは今年度のノミネート作品を見ていきましょう。
小説部門、ノミネートされたのは以下の10冊。
赤と青とエスキース |
青山 美智子: デビュー作『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞。2021年『お探し物は図書室まで』が本屋大賞2位に選ばれる。 |
硝子の塔の殺人 |
知念 実希人: 2011年『レゾン・デートル』(『誰がための刃』に改題)で第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、作家デビュー。『仮面病棟』で啓文堂文庫大賞を受賞、『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』が本屋大賞連続ノミネートされるなど注目度の高い作家。 |
米澤 穂信: 2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し作家デビュー。その後『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、『満願』で山本周五郎賞を受賞するなどの活躍を見せる。本作『黒牢城』は第166回直木賞、第12回山田風太郎賞を受賞している。 |
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小田 雅久仁: 2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。 2013年、『本にだって雄と雌があります』で第3回Twitter文学賞国内編第1位に選ばれる。本作『残月記』は9年ぶりとなる新刊。 |
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一穂 ミチ : 2008年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。2020年には『イエスかノーか半分か』がアニメ映画化された。本作第9回静岡書店大賞受賞したほか、直木賞候補作でもある。 |
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朝井 リョウ: 2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞受賞。映画化もされ、注目を集める。2013年には『何者』で第148回直木賞を受賞した。本作『正欲』は第34回柴田錬三郎賞を受賞している。 |
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逢坂 冬馬: 本作『同志少女よ、敵を撃て』で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞し作家デビュー。その後、第166回直木賞、第9回高校生直木賞の候補作n選ばれる。今最も注目するべき新人作家。 |
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町田 そのこ: 『カメルーンの青い魚』で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。2021年『52ヘルツのクジラたち』が本屋大賞を受賞。本作『星を掬う』は本屋大賞受賞後第1作目となる。 |
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西 加奈子: 2004年に『あおい』で作家デビュー。 その後、『通天閣』で織田作之助賞、『サラバ! 』で直木賞を受賞。2020年には『さくら』が映画化された。 |
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浅倉 秋成: 第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。代表作『教室が、ひとりになるまで』は本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞にノミネートされた。 |
注目度が高そうなのは、昨年からの連続受賞が期待される町田 そのこさん、直木賞とのW受賞なるか米澤 穂信さん、デビュー作でノミネート、ここからの活躍が楽しみな逢坂 冬馬さんのお三方でしょうか。
西加奈子さんの『夜が明ける』は、以前こちらの記事で紹介しました。↓
投票は2月で締め切られており、受賞作の発表は4月6日。
今は結果を待つばかりですね。
まとめ
いかがでしたか?
本当は全作読んで紹介したかったのですが、間に合いませんでした・・・。
毎年これだよ・・・。
私のことはともかく、どの作品が選ばれるか本当に楽しみです!
4月6日、みなさんもお楽しみに~!
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【座敷童子の代理人】 #読了
— ちこやま (@chiko_yama398) 2021年3月26日
座敷童子が出るという岩手の旅館で、妖怪と人間の仲立ちを務める主人公。あと一押し展開が欲しいと思ったが、最終章でグッときた。勝手に結びを想像していたがそうは来ず(笑)代わりに衝撃の結末。何度読んでも飲み込めない。これは…2巻も読むか。https://t.co/mb0ZSBKOTk
最後までお読みいただきありがとうございました!
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