学生さんたちは、そろそろ夏休みを待ち遠しく思っているのではないでしょうか。
夏休みと言えば、作文が辛い課題図書。
夏休みを過ぎても課題図書を読み終わらなかった昨年の失敗に学び、今年は課題図書が発表された4月から着々と準備を進めてまいりました。
課題図書って意外と早いうちに発表されるんですね~。
おかげさまで、今年はばっちり、全学年全図書をご紹介しますよ!
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今回の記事では、小学校低学年の課題図書4冊を紹介していきます。
- つくしちゃんとおねえちゃん いとうみく
- ばあばに えがおを とどけてあげる コーリン・アーヴェリス / イザベル・フォラス
- すうがくでせかいをみるの ミゲル タンコ
- おすしやさんにいらっしゃい! おかだ だいすけ
- まとめ
つくしちゃんとおねえちゃん
いとうみく
こちらは文章がメインの読みものの本。
2年生のつくしちゃんと、2つ年上のお姉ちゃん。
お姉ちゃんは怒りんぼうのいばりんぼうで、つくしちゃんはいつも言い負かされてしまいます。
そんな姉妹の5つのお話。
兄弟って不思議ですよね。昨日大喧嘩したのに今日は仲良し。時には裏切り時には手を組み…。
友達同士じゃあ、なかなかこうはいかないですよね。
意地悪だけどつくしちゃんの自慢のお姉ちゃん。
大きなドラマは起こらないものの、だからこそつくしちゃんとお姉ちゃんの関係はこの先の日々もずっと変わらないのだろうなと思えて…。
丹地さんの挿絵で愛くるしさをさらに引き立たせた、ぬくもりのあるお話です。
ばあばに えがおを とどけてあげる
コーリン・アーヴェリス / イザベル・フォラス
こちらの絵本、とにかく色使いが素敵なんです。
弾むように駆けてくる子犬。
お日さまがキラキラと輝かせる池。
足をくすぐられた赤ちゃんの笑顔。
公園には喜びがいっぱい!
とりどりの色で描く"喜び"に、読んでいるこちらまで楽しくなっちゃう。
でも、ばあばに持って行くことはできません。
悲しい面持ちのファーン。ばあばを喜ばせることは出来ないのでしょうか?
ばあばを思う気持ち、孫を思う気持ち。ばあばとファーンの絆に心が温かくなる家族絵本です。
すうがくでせかいをみるの
ミゲル タンコ
こちらの本は以前別の記事で紹介していました。
"すうがく"って、どこにでも隠れていて、毎日使える。わたしは数学で世界をみる…。
数学が好きな女の子を主人公に「身の回りにも数学は溢れている」ということや「みんながみんな、それぞれの目で世界を捉えているんだ」ということを描いています。
「すうがくで」とはありますが、数学だけでなくどんなものにも当てはまる作品だと思います。
そして、みんながそれぞれの目で、好きな物を通して、世界を見ている。
例えばわたしなら、本を通して。
そうやって見た世界には、隔たりが無いのかもしれないですね。
ミゲル タンコ:スペインの児童書作家。英語、スペイン語で40冊以上の本を出版しており、本作は初めて日本で出版された作品。
おすしやさんにいらっしゃい!
おかだ だいすけ
町を歩く子どもたち。のれんをくぐって入ったお店は・・・おすしやさん!
目の前にズラッと並んだ魚に、みんな大喜び。「さあ、お寿司にしていこうか!」
板前さんの一言で、調理が始まります。さあ、魚はどのようにしてお寿司になるのでしょうか。
魚がお寿司になるまでを紹介する写真絵本。
魚をさばいていく過程で魚の体のしくみにも触れ、口の中はどうなっているか?この部位は何のためにあるのか?などなど、びっくりする発見がいっぱい!なのです。
開いた時は低学年向けにしては長いかな〜と思ったのですが、写真が豊富で楽しいんですよね。
目の前でさばいてもらった子どもたちの表情も、ワクワクが溢れていてとても微笑ましいです。アナゴやイカを臆せず素手で掴む姿には感心すらします。私はスーパーの魚も怖いよ…。
食育にもぴったりなのですが、勉強や学びとは関係なく、まずは純粋に楽しんで欲しいな。
おかだ だいすけ :寿司屋『酢飯屋(すめしや)』を経営。魚の特徴をお客様に伝えようと、スキューバダイビングで海中の魚たちの住処や、何を食べているのかを観察。寿司のワークショップなど様々な活動もおこなう。
まとめ
いかがでしたか?
次回の記事では、中・高学年の課題図書を紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました!