【2022年版】課題図書を読んでみた*中・高学年の部 編

 

 

前回に続き、今回も課題図書を紹介していきますよ~!

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今回の記事では、小学校中・高学年の課題図書8冊を、一気にどど~んと紹介します!

 

目次

 

中学年の部

 


みんなのためいき図鑑 
村上 しいこ


 

 

*あらすじ
学校の授業でオリジナル図鑑を作ることになった1組。嵐太のグループが作るのは「ためいき図鑑」。みんなはどんな時にためいきをつくんだろう?

 

疲れた時、嫌なことがあったとき、「はあ〜…」ため息、ついちゃいますよね。
私なんて1日に何度ついていることか…。
 
でもよく考えると、ため息って気持ちを切り替える効果がある気がします。私の見解です。
 
さて、この本の主人公・嵐太とグループの仲間たちは、みんなのため息の理由を集めて『ため息図鑑』を作ることにします。
嵐太はグループの一員で保健室登校をしているゆらに挿絵を描いてもらおうと考えるのですが、その提案がグループに波風を立てることに…。
 
ギクシャクする嵐太たちは、無事に図鑑を完成することができるのでしょうか?
そして、みんなのため息の行方は…?

 

著者データ
村上 しいこ:児童書作家。生まれた子に読んであげたいとの思いから執筆を始め、「かめきちのおまかせ自由研究」で作家デビュー。ほかの著書に「れいぞうこのなつやすみ」「うたうとは小さないのちひろいあげ」など。

 


チョコレートタッチ 
パトリック・スキーン・キャトリング


 

 

*あらすじ
お菓子が大好きなジョンは、不思議なお店でチョコレートを買う。それを食べた次の日、ジョンが口に入れるものは全てチョコレートに変わってしまい…

 

アメリカの作家、パトリック・スキーン・キャトリングの作品。
約70年前にアメリカで出版されたそうですが、全く古さを感じませんでした。


主人公はお菓子が大好きな男の子。なかでもチョコレートには目がありません。
「ずっとチョコレートだけ食べていたいな」

そんなジョンは、ある日、見たことのないお菓子屋さんを見つけます。そこで買ったチョコレートは、今まで食べたどんなものより最高!

さらに次の日、ジョンには不思議なことがおきます。
なんと、口に入れたものが全てチョコレートに変わってしまうのです。

歯磨き粉、目玉焼き、お水、そのうえ手袋まで!

ゆめにまで見た、大好きなチョコレートばかりの生活。大喜びのジョンですが、事態はだんだん困った方へ…。

ジョンはどうなってしまうのか?
不思議で、ちょっとハラハラするお話です。

 

著者データ
パトリック・スキーン・キャトリング:イギリス出身の作家。ジャーナリストとして働きながら、米国で出版された本書で作家デビュー。大人むけの小説から児童書まで手掛け、本書でユタビーハイブブック賞、マサチューセッツ子どもの本賞を受賞した。

 


111本の木 
リナ・シン/マリアンヌ・フェラー


 

 

*あらすじ
インドのとある面では、女の子の誕生は喜ばれません。たくさんのお金がかかるからです。しかし、村長の思いつきをきっかけに、この村は生まれかわったのです…。

 

男の子の誕生が盛大にお祝いされるのとは反対に、女の子は産まれても喜ばれない。
そんな国や地域が、世界には数々あります。

この絵本は、そんな地域の一つだった、インドのピプラントリ村で起きた、本当の物語。

この村の村長スンダルさんは、村を豊かにし、女の子にも勉強をさせてあげたい、と考えていました。
そして思いついたのが…

「女の子が生まれるたびに、111本の木を植えよう!」


この本の主人公スンダルさんは、エコフェミニストとして、今も活動されているそうです。

エコフェミニストとは、自然を大切にしようという考えと、男の子も女の子も平等なのだという考えを結びつけて、よりよい世界を目指す人のこと。

自然が豊かになることと男女の平等。
全く関係のないように思えるこの2つを、スンダルさんはどのように結びつけたのでしょうか。

SDGsにも繋がる、挑戦の物語です。

 

著者データ
リナ・シン:インド出身の作家。現在はオンタリオ州トロントで、児童書作家として執筆活動に励んでいる。
マリアンヌ・フェラー:ベネズエラ出身の作家。現在はケベック州ラサールに暮らし、イラストレーターとして幅広く活躍している。

 


この世界からサイがいなくなってしまう 
味田村太郎


 

 

*あらすじ
サバンナの大草原。ここに暮らすサイは、ライオンも怯むほどの強い動物です。でも今、そんなサイに絶滅の危機が訪れているのです。

 

「子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀作品にも選ばれた、NHK記者・味田村太郎さんによるノンフィクション本。

二十世紀の初頭、世界には約50万頭のサイが暮らしていました。しかし今、サイの数は2万7,000頭にまで減ってしまったそうです。

その理由は、サイのツノを狙う人間たちの密猟。

以前、一般書ですが、アフリカゾウの牙を狙った密猟を追った「牙」を紹介しましたが、サイにも同じ危機が訪れているのですね。

しかし、奪おうとする人がいれば、サイを守ろうと立ち上がった人たちもいます。

密猟者と戦うレンジャー、お母さんを殺された子どものサイを保護する孤児院、サイを復活させようと研究をする科学者。

この本では、サイのために戦う人たちにスポットライトを当てています。

動物も人間も幸せに暮らしていくにはどうすればいい?何ができる

地球の未来を考えるノンフィクションです。

 

著者データ
味田村太郎:学生時代にアフリカで支援活動の後、NHK記者に。2014年から初代ヨハネスブルク支局長としてアフリカ30か国以上で取材。本作は「子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀賞受賞した。

 

 

高学年の部

 


りんごの木を植えて 

大谷 美和子


 

 

みずほは優しいおじいちゃんが大好き。

けれど、最近おじいちゃんはどこか元気がありません。
おばあちゃんやお母さんの様子も、いつもと違います。

何かあったのかな?
少しずつ不安を感じ始めるみずほ。

そしてある日、おじいちゃんが病気だといことを教えられます。

もうすぐ、おじいちゃんは死んでしまうかもしれない。

みずほは、不安と悲しみでいっぱいの中、残り少ないおじいちゃんとの日々を過ごします。


この本のタイトルは、ドイツの学者、ルターの言葉にちなんでつけられたようです。

『例え明日、世界が滅亡しようとも今日私はりんごの木を植える』


大切な人の死を前に、生きること、死ぬことを少しずつ考え、受け入れてゆく。
温かい、家族の絆の物語です。

 

著者データ
大谷 美和子:児童文学作家。「ようこそスイング家族」で日本児童文芸家協会新人賞、「きんいろの木」で野間児童文芸新人賞受賞など。

 


風の神送れよ 
熊谷千世子


 

 

優斗の住む町では、400年前から続いてきた"コト八日"という行事があります。

コト八日は、疫病を鎮めるために、家に住む疫病神を追い出すのですが、この行事は全て子どもたちだけの力で行わなければなりません。

全国でコロナが流行っている今年は、コト八日を絶対に成功させたい。

面倒くさがりの優斗も、みんなのそんな思いに背中を押されて準備に取り組みます。


"コト八日"は長野の伊那谷(いなだに)で今も実際に行われている行事なのだそうです。


思わぬ事故にくじけそうになりながらも、一所懸命、責任を果たそうとする子どもたちの姿を描いたお話です。

 

著者データ
熊谷千世子:長野県出身の児童文学作家。信州児童文学会会員。ほかの著書に「星明かり」「星空の人形芝居」など。

 


ぼくの弱虫をなおすには 
K・L・ゴーイング

 

この本の主人公ゲイブリエルには、怖いものがたくさんあります。
彼が今、一番頭を悩ませているのは、"5年生になること"。
5年生になると、意地悪な6年生と同じ校舎に通わなければいけないからです。

「5年生にはならない!4年生のままでいい」

固く心に決めてしまったゲイブリエルに、親友のフリータは一つの作戦をもちかけます。
それを乗りこえたら、ゲイブリエルもきっと強くなれるよ、とフリータは言うのですが……果たしてうまくいくのでしょうか?


1976年のアメリカが舞台になっているこのお話には、ゲイブリエルの成長やフリータとの友情のほかに、"人種差別"が大きなテーマになっています。

当時のアメリカで何が起きていたのか?というところにも注目すると、お話を理解しやすくなりそうです。

 

著者データ
K・L・ゴーイング:ニューヨーク在住の作家。事務員、書店員など、さまざまな職業を経て、作家となる。ほかの著書に「しぜんのかたち せかいのかたち」、全米図書館協会の最優良図書に選ばれた「ビッグTと呼んでくれ』」。

 


捨てないパン屋の挑戦 
井出留美


 

 

この本の主人公・田村さんは、"捨てない"パン屋さんです。

このごろ、食品ロスが大変な問題となっていることを知っていますか?

日本では1年間で、約550万トンの食材が捨てられているそうです。
パン屋さんでも、毎日売れ残ったパンは、まだ食べられるものもゴミとして捨ててしまいます。

もったいないですよね?

田村さんは、「そんなもったいないことはしたくない!」と思い、売れ残りのパンを出さないためにはどうすれば良いのかを考えます


SDGsの活動もあり、食品ロスは世界中の国で減らさなければいけません。

みんなが幸せになれる未来を、どうすれば作れるか?
田村さんのお話をヒントに、一緒に考えてみましょう! 

 

著者データ
井出 留美:311食料支援をきっかけに(株)office3.11設立。その後「食品ロス」を取り上げた数多くの本を出版。食品ロスを全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞 消費者庁長官賞受賞。

 

 


まとめ


 

いかがでしたか?
一気にこれだけの本を紹介したのは初めてなので、息切れがすごいです。
次回は、中・高校生の部の課題図書を紹介します!
 

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