海外文学に親しむ!フランスの本3選

 

海外文学に親しもう!

ということで、今回はフランスの本を紹介していきます!

ファッション、料理、芸術などさまざまな分野で秀でるフランスの、感性豊かな文学をお楽しみください!

 

 

ミッテランの帽子 
アントワーヌ・ローラン

 

 

舞台はフランス・パリ。

1人の男性が偶然にもフランス大統領ミッテランの帽子を手にしたことから、この帽子をめぐる、不思議なお話が始まります。

ミッテランの帽子はまるでバトンのように、さまざまな人の手に渡っていきます。
不倫中の女性へ、調香師へ、ブルジョワの男性へ…。

するとおかしなことに、誰もが帽子を手にしたとたん、転機を迎えるのです。


この本に登場するミッテランさんですが、1980年代に実際にフランス大統領をつとめていた方のようですね。

ミッテランの帽子を手にしたら、人生がひらけるー。

帽子に宿る力のおかげなのか、はたまた偶然なのか。
魅惑の地パリで生まれた、ドリーミーな小説です。

 

著者データ
アントワーヌ・ローラン:1972年パリ生まれ。デビュー作『行けるなら別の場所で』でドゥルオー賞を受賞。本作『ミッテランの帽子』では、ランデルノー賞、ルレ・デ・ヴォワイヤジュール賞を受賞した。

 

木を植えた男 
ジャン・ジオノ

 

 

延々と続く荒野を歩き、人々に見捨てられたような村の残骸を越えて出会ったのは、風格を感じさせる羊飼いの男。


彼はより分けたどんぐりを、荒れた地にひとつひとつ埋めていく。

数年後、同じ場所を訪ねると、その場所には彼の背丈を越す、カシワの木々が立ち並んでいたーー。


『木を植えた男』は、1913年の南フランスが舞台の短編小説です。

死んだ土地に命を蘇らせるため、たった一人で木を植え続けた男の半生。

小学校高学年〜中学生向けの本ですが、大人にもおすすめ! 

飾らない文章に、しみじみと力強さを感じる作品です。

 

著者データ
ジャン・ジオノ:靴職人の子として南フランスに生まれる。第一次世界大戦に出征後『丘』でフランス文壇にデビュー。アカデミー・ゴンクール会員に選ばれるなど、名声を確立した。

 

神さまの貨物 
ジャン=クロード・グランベール

 

 

世界大戦のあった頃、大きな森に住む木こりの夫婦は、飢えに苦しんでいました。
子どもが欲しいと願っていた木こりのおかみさんも、自分たちが生きていくだけで精一杯の暮らしです。
ある時、男たちが森を切りひらき、線路を引いて、電車を走らせます。
それは、強制収容所へ人々を運ぶ貨物列車。
何も知らないおかみさんは、その列車の誰かが自分に何かを与えてくれるのではないかと、毎日眺めているのです。
そしてとうとう、その窓から投げられたのは、小さな赤ちゃんでした…。


舞台化、映画化など、フランスで高く評価されている作品。
日本でも、2021年本屋大賞で、翻訳小説部門の2位に選ばれました。

文の量は少なく、おとぎ話のような語り口ですが、読書には少しおかしな表現ですが、目を背けたくなる場面もありました。

戦争の中でも強く光る小さな命。
たくさんの悲しみと愛に溢れたお話です。

 

著者データ
ジャン=クロード・グランベール:パリ生まれの劇作家・児童文学作家。モリエール賞、パリ市グランプリ、アカデミー・フランセーズ演劇部門賞、セザール賞最優秀脚本賞などを受賞。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

フランスには、『モンテクリスト伯』の著者アレクサンドル・デュマ、『レ・ミゼラブル』のヴィクトル・ユーゴ―、『十五少年漂流記』のジュール・ヴェルヌなどの有名作家も。

フランス文学、ぜひいろいろ探してみてください!

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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