福は内!鬼は外!節分に読みたい鬼にまつわる本3選



本日、2月3日は節分です。
 
みなさん、豆まきはされましたか?
季節の変わり目に現れる"悪い気"(鬼)をはらうのが、豆まきの由来なのだそうです。
 
今回は節分にちなみ、にまつわる小説を3冊ご紹介します!

 

目次

 

 


星砕きの娘 松葉屋 なつみ


 

 

 

蓮のつぼみから産まれた美しい少女、蓮華。

国に蔓延る鬼を、蓮華は剣を振るい、星を砕くように斬る。

人間離れしたこの少女を、鉉太は実の娘のように守り、育ててきた

しかし、蓮華には大きな秘密があり…。


第四回創元ファンタジイ新人賞受賞作。


舞台は鬼が跋扈する敷島国。

人々に危害を加える鬼に鉉太と蓮華は立ち向かっていくのですが、何やら不穏な気配も…。

さらには仏教的思想やお国・お家事情、親娘愛が絡み、圧倒的な世界観で展開する和風ファンタジー

面白い…!面白すぎる…!!


こちらの『星砕きの娘』から数百年さかのぼった世界を舞台にした『星巡りの瞳』も刊行されているとか。


むむ、絶対読むぞ〜。

 

著者データ
松葉屋 なつみ:『歌う峰のアリエス』でC★NOVELS大賞を受賞。中央公論新社C★NOVELS Fantasiaにて同書を刊行。本作で第四回創元ファンタジイ新人賞受賞。

 


今昔百鬼拾遺 鬼 京極 夏彦


 

 

*あらすじ
昭和の時代に起きた辻斬り事件。被害者である女子学生は、殺される以前、友人に「自分は斬り殺される家系なのだ」と明かしていた。鬼の因縁だからーーと。

 

逮捕された青年の不明瞭な供述。
女子学生がこぼした祟りへの不安。

鬼の因縁とは何なのか?辻斬り事件の真相は?

とある家系の謎に迫る、京極夏彦さんのミステリ作品。

京極さんの他シリーズのスピンオフ作品であり、本作『鬼』と『河童』『天狗』の3部作。

ところどころで他作品のものと思われるエピソードが語られますが、そちらを読んでいない私でも面白く読めました。

ちなみに表紙の女性は女優業などで人気を集めている今田美桜さんとのこと。

あえてお顔を隠すとは、勿体無いと言おうか贅沢と言おうか…。 

 

著者データ
京極 夏彦:1994年「姑獲鳥の夏」でデビュー。『後巷説百物語』で直木賞ほか、受賞歴多数。

 


お母ちゃんの鬼退治 小手鞠るい


 

 

作家・小手鞠るいさんが、ご自身のお母さんについて綴ったエッセイ。


御年90歳という小手鞠さんのお母様ですが、20代に受けた手術による影響で、現在は全く目が見えないのだそうです。

それにも関わらず、民謡や三味線の教室を開き、講師も務めるなどチャレンジし続けたというパワフルな女性。

物知りで気も個性も強いお母ちゃん。

戦争、男尊女卑、障害、差別。
お母ちゃんはたくさんの鬼を退治してきたんだ…。


時に温かく、時にほろ苦い、母と娘、時々お父さんの家族日記。

 

著者データ
小手鞠るい:小説家。『ある晴れた夏の朝』で子どもの本研究会作品賞、小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に『アップルソング』、『きみの声を聞かせて』など。

 


まとめ


 

豆まきのかけ声「福は内、鬼は外」ですが、名前に"鬼"がつく地域などでは「福は内、鬼も内」と言うそうです。
鬼も受け入れる…なんて器が広いんだ…。

 

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