東北が舞台の本 おすすめ3選


今回は、岩手・宮城・福島が舞台の本をそれぞれ1冊ずつ紹介します!

 

小さな神たちの祭り 
内館牧子

 

 

宮城県の太平洋沿岸に位置する町・亘理(わたり)。
この町に住む晃は、2011年3月11日、津波で家族全員を失った。

「自分一人が助かってしまった」

後悔と悲しみに暮れ、自分だけ幸せにはなるわけにはいかないと、傷を抱えたまま震災から数年。

ある日タクシーに乗り込んだ晃は、運転手が死んだ祖父であることに気がつく。
タクシーが走るのは震災前の懐かしい亘理の町。

そこで待っていたのは…。


2019年、東北放送の60周年記念として放送されたドラマ『小さな神たちの祭り』を、ドラマの脚本を担当した内館牧子さんの手で小説化。

震災を取り上げた本は、地元というのもあって神経質になってしまうのですが、この本も紹介するか迷いました。

ですが、とあるレビューで「生き残った人にはきっとこういう話が必要だ」という意見があり、私も少し視野を広げていこうかなと思いました。

この物語が誰かの心に響きますように。 

 

著者データ
内館牧子秋田市生まれ。脚本家としてデビュー後、ギャラクシー賞橋田壽賀子賞文化庁芸術作品賞など受賞多数。小説家、エッセイストとしても活躍し、ほかの著書に『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』など。

 

福島モノローグ 
いとうせいこう

 

 

この本は、タレントや小説家として活動するいとうせいこうさんによる、福島で暮らす東日本大震災の被災者11人の女性のインタビュー集。

母親、農家など、それぞれの立場から震災当時と震災からの歩みを語られています。

いとうさんはインタビュアーである自分の言葉の一切を削ぎ落とし、女性たちの独白(モノローグ)としてこの本を作り上げました。


いとうせいこうさんは2013年、東日本大震災をテーマにした小説『想像ラジオ』を出版、ベストセラーになりました。

いとうさんは『福島モノローグ』のあとがきで「『想像ラジオ』で自分は話す側だった。今度は聞く番だ」と、この本の意図を明かしています。

胸を刺すような話もあるかもしれないけれど、耳を傾け続けることは震災から10年以上経った今でも必要とされているのかもしれません。 

 

著者データ
いとうせいこう:作家・クリエーターとして、幅広い表現活動を行う。他の著書に「ノーライフキング」「解体屋外伝」「ボタニカル・ライフ」など。

 

雲を紡ぐ 
伊吹 有喜

 

 
高校でいじめに遭い、気持ちの通じない両親からも逃げるように引きこもる美緒。

心を支えてくれるのは、染織工房を営む祖父母が織ってくれた赤いショール。しかし、美緒のいない隙に母親が処分してしまった。

家を飛び出した美緒が新幹線に飛び乗り向かった先は、祖父のいる岩手の盛岡。

美緒は祖父のもとで染織を習うことにし…。


私の地元、岩手県盛岡市が舞台の小説。
盛岡が舞台の作品を、実は初めて読んだかも?(曖昧)


染織に心惹かれ、祖父の存在に背中を押され、少しずつ前を向き始める美緒。

一方で、家族との関係は拗れていくばかりですが…。


簡単ではないけれど、自分の糸を、そして誰かと繋がる糸をせっせと紡いでいく。
2020年の直木賞候補にも上がった感動作です。
 
著者データ
伊吹 有喜:『風待ちのひと』でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、作家デビュー。ほかの作品に『四十九日のレシピ』『ミッドナイト・バス』、宝塚歌劇団月組)で舞台化された『カンパニー』などがある。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

東北6県、一気に紹介しようと思ったのですが、本が揃いませんでした。
スミマセン!!!

今回紹介出来なかった残りの3県も、そのうち紹介しようと思います!

 

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