猫好きにおすすめ!猫の本3選③

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今回は、年に一度の恒例になってきた「猫」の本を3冊紹介します!

 

 

ぼくとねこのすれちがい日記 
北澤 平祐

 

いつかの春、タイラさんは裏庭で、ハチワレの子猫を拾いました。

おじいちゃん顔で白黒模様のその子の名前は、パンダにちなんでホワンホワン。

いたずら好きで、おてんばなホワンホワンとの日々は賑やかに過ぎていきます。

一方、ホワンホワンが思い出すのは、昔住んでいたはずのカリフォルニアのビーチ。
ここは、カリフォルニアとは違うみたいだけど…。


タイラさんことイラストレーターの北沢平祐さんと、愛猫ホワンホワンの日々から生まれた、物語のような絵日記です。

タイラさんの日記とホワンホワンの日記が同時進行で展開。
同じ日を過ごすふたりなのに、行動も考えもすれ違いがちなのがちょっと可笑しい。

そしてゆるゆるふわふわ、カラフルで日々のアレコレを詰め込んだイラストからは、ホワンホワンとの賑やかな暮らしが伝わってきます。

すれちがうことも多いけれど、寄り添って生きるホワンホワンと家族。

可愛くて、最後はちょっと切ないイラストエッセイです。 

 

著者データ
北澤 平祐:東京都在住のイラストレーター。書籍の装画や、広告、パッケージなど国内外で幅広く活動している。

 

日本の島のごきげんな猫 
simabossneko

 

 

とにかく可愛いネコちゃんが見たいんだよ〜〜〜う!!!

という方にオススメなのが、こちらの本でございます。

日本のどこかの島に暮らす猫、
通称"島猫"ちゃんたちの写真集。

シンクロしちゃう仲良し猫ちゃん。
お腹を見せてゴロンと転がる大の字猫ちゃん。
アクロバティックに遊ぶ猫ちゃん。

どこの島なのかは特に言及されていないのですが、本当にたくさんの愛らしい猫が登場します。
い、行ってみたい…!!

私の推しは島をパトロールする強者感たっぷりの猫たち。
なんか・・・クローズ(映画)にこんなシーンあったな・・・。


青い空と海を背景に、のびのび健やかに生きる可愛い猫たちに癒されてください!

 

著者データ
simabossneko:旅します旅先で出会った島の猫たちに魅了され、SNSにて全国の島で撮影した猫たちを投稿し、話題を集める。写真展の開催やテレビ・雑誌への写真提供などを行っている。他の著書に『キス猫 すりすり、ぎゅっ、と。』『日本の島のごきげんな猫』。

 

ニャタレー夫人の恋人
菊池 良

 

 

新進気鋭の小説家として活躍するクリフォード・ニャタレーと結婚したコニー。

幸福な結婚、しかし彼女は何の不自由もない日々に退屈していました。
さらに、クリフォードはコニーを放って、友人たちとの社交に忙しい。

こんな生活にうんざりしていたある日、コニーは森で1匹の雄猫と出会います……。


この本、猫の世界のお話なのですが、ただの小説ではありません。
いろいろな古典文学がモデルとなっているのです!

D・H・ロレンスの『チャタレイ夫人の恋人』をもじったニャタレー夫人の恋人」から始まり、
スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビーならぬ「華麗なるニャツビー 」中島敦の『山月記』いえいえ「ニャン月記」

クリフォードの小説は"直木(にゃおき)三十五匹賞"の候補になり、夏目漱石(にゃつめそうせき)はこの世界で名だたる文豪です。


時代も国も違う古典が、同じ世界線で、コニーと彼女の周囲の人々のお話として展開していく斬新なストーリー。

「この話とこの話をこう繋げてくるのか!」だったり、「この登場人物はあの人だったのか!」という感動連発でした。

合間あいまの著者のユーモアのある解説や文学にまつわるコラムも必見。

猫の本としても、純粋に文学としても楽しい一冊です。
たくさんの人に薦めたい!

 

著者データ
菊池 良:作家。『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』が大ヒット。他の著書に『世界一即戦力な男』『タイム・スリップ芥川賞』など。

 

まとめ

 

いかがでしたか?
今回は可愛い本をいろいろ候補に入れていたのでとても迷いました~。
 
 
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