いろいろな「きょうだい」の本 おすすめ3選

 



この記事で紹介するのは きょうだい の本です。

仲が良かったり悪かったり、鬱陶しいときもあれば心強いときもあり…。

そんなきょうだいの本を3冊ご紹介します!

 

 

 

マイブラザー 
草野 たき

 

あらすじ

父の転職を理由にエリート中学へ進学する道を捨て、5歳の弟の世話に没頭する海斗。しかし、幼馴染たちとの同窓会が、それなりに充実していた海斗の日々に波乱を巻き起こす…。

 

ありのままでいい!14歳の成長ストーリー

弟の世話を一手に引き受ける中学2年生の海斗。社会問題になっているヤングケアラーというわけではなく、自ら進んで育児に取り組む真面目なお兄ちゃん。息子に欲しい。
しかしその胸の中には、憧れていたお父さんの身勝手な転身や、エリート中学に進んだライバルとの差など、納得できないことへのイライラが募るばかり。そんな時に開かれたライバルたちとの同窓会が、海斗の心を大きく揺り動かすことに…

自分の中学生時代と重なる部分もあり、当時この本に出会っていたら何を感じたかなあ。
心を覆っていた殻を破り、大きく成長する14歳のお話です。

 

夜フクロウとドッグフィッシュ 
ホリー・ゴールドバーグ・スローン/メグ・ウォリッツァー

 

あらすじ

ある日、ニューヨークに住むエイヴリーのもとに1通のメールが届く。「そっちのお父さんは、うちのお父さんとつきあってるんだよ」 差出人はカリフォルニアに住む少女ベット。ふたりは父親たちを別れさせようとくわだてるが…?

 

家族の形は一つじゃない

エイヴリーとベット、そしてふたりを取り巻く人たちによる、メールや手紙の形式ですすむお話。こういう形式の小説は 書簡体小説 と呼ばれるそうです。

主人公のエイヴリーとベットは、どちらも12歳の女の子、家族はお父さんだけ。そのお父さんたちがお付き合いしていると知っては黙っていられません。「パパにとっての家族は私だけ!」という可愛らしい理由で「私たちは仲良くならない、絶対にパパたちを別れさせよう」と手を組みます。えっ、君らもう仲良しやん。
この本のテーマは「新しい家族の形」。新しくて自由な家族を描くこのお話は、ちょっと意外な結末を迎えることに。新鮮で可愛い、元気をもらえるストーリーです。

 

10年後、きみに今日の話をしよう。 
沖田 円

 

あらすじ

7年前に家を出て行ったきり行方知らずだった姉が帰ってきた。ーー娘を連れて。蒼士の平凡で平穏だった日々は賑やかなものになり、家族は形を変えていく…。

 

過去は変わらない、でも今は変えられる

主人公の蒼士は高校2年生。蒼士が小さかった頃から家族仲は良いとは言えず、お姉さんにいたっては家を出て行ったきり音信不通。そんなお姉さんが、7年ぶりに実家に帰って来たところから、このお話は始まります。
また憂鬱な日々が始まる…とがっかりする蒼士ですが、昔と一つ違うのは、お姉さんの娘である3歳の麦ちゃんが加わったこと。天真爛漫な麦ちゃんの存在は、家族の一人一人に違った変化を起こしていきます。ラストには涙を誘う場面も。不器用な家族が新しい関係を築いていく再生物語です。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

今回は姉妹も込みでしたので、ひらがなで「きょうだい」としました。もっと都合良く使える漢字が生まれないものでしょうか。

 
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最後までお読みいただきありがとうございました!

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