敬老の日に読みたい!おじいちゃんおばあちゃんの絵本3選②

 

 
本日は敬老の日 
おじいちゃん、おばあちゃんの登場する絵本を3冊ご紹介します。

 

 

あらまっ! 
エイドリアン・ジョンソン

 

 

おばあちゃんの家に泊まりにきたパトリック。

おひさまが沈むころ、おばあちゃんがパトリックにこう言います。
「さあ、そろそろベッドに入って眠りなさい」

しかし、パトリックは、
「でも、おばあちゃん。ベッドが……」


おばあちゃんと孫の大変な一晩。

このパトリックのおばあちゃん、なかなかおっちょこちょいと言うか、なんと言うか。

せっかく孫が泊まりに来たのに、アレもない、コレもないで、「あーらまっ!」と大騒ぎ。

しかしそこで挫けない。
何がなんでも用意してみせる、スーパーおばあちゃんなのです。

きちんと筋の通ったお話の絵本も良いですが、こういうユーモアに溢れた作品も面白いな。

 

すずばあちゃんのおくりもの 
最上一平/黒井健

 

 

純平の住む村では、道ばたや空き地や、思いもかけないところで花を見かけます。

それはきっと、すずばあちゃんが植えたもの。

90歳をとうに超えたすずばあちゃんは、畑仕事がおわると村の中をゆっくりと歩いて、草花の種を植えるのです。

しかし、そんなすずばあちゃんには、つらい過去がありました…。


児童文学作家の最上一平さんと、絵本画家の黒井健さんの作品。

春先、今年初めてたんぽぽを見つけた時はちょっと嬉しくなったり…しませんか?

この本に登場する純平や村の人たちはそんな時、「すずばあちゃんが植えたのかなあ」と思ったりするのかも。

しかし、すずばあちゃんの過去を知ると、もっと違う想いも芽生えてきます。

すずばあちゃんは、どんなことを考えながら花を植えているのかな

 

著者データ
最上一平(文):児童文学作家。『ぬくい山のきつね』で日本児童文学者協会賞新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』でひろすけ童話賞受賞。他の作品に『黄金の夏休み』、『ぼくの大イワナ』など。
黒井健(絵):絵本画家。サンリオ美術賞、赤い鳥さし絵賞を受賞。他の作品に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』など。山梨県に自作絵本原画を常設する「黒井健絵本ハウス」を設立した。

 

すきなものみっつ なあに 
ウェンディ・メドゥール/ダニエル・イグヌス

 

ティブルのおじいちゃんは最近、いつも庭仕事。どうも、1人でふさぎ込んでいるのです。
ティブルが話しかけても返事はありません。

お母さんは「時間をあげて」だって…。

そこでティブルはこう声をかけます。

「おじいちゃん!好きなもの3つ、なあに?」


はっきりと描かれてはいないので、もしかすると子どもには伝わらないかもしれませんが、おじいちゃんのふさぎ込んでいた理由が切ない。

好きなサンドイッチ、好きなクラゲ、好きなおばあちゃん……。

好きなものの話をするうち、少しずつほどけていくおじいちゃんの心。

イギリスの作家による、おじいちゃんと孫の温かな交流のお話です


著者データ
ウェンディ・メドゥール(文):イギリスの作家。文と絵を手がけた『A Hen in the wardrobe』で、ジョン・C・ローレンス賞を受賞。ウィルトシャーにある自宅で創作に励んでいる
ダニエル・イグヌス(絵):スウェーデン生まれの画家、イラストレイター。シャネルのデザインも手がけた。他の作品にケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた『蛾』、『おっこちてきた』など。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

身近におじいちゃんおばあちゃんのいる方は、ぜひ「いつもありがとう」と伝えてくださいね。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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