特技を仕事に、司書までの道。(20年4月追記)

 

 

こんにちは、大山ちこです。


ここでは私が図書館で働くまでのことをざーっと書いてみました。
司書のお仕事をしていると言いながら実は、

司書の資格をもっていません。

いきなりものすごく胡散臭いんですけれども、そのあたりの話もちょろっとまとめていますので、気になった方は目次からどうぞ!

 

  

「お花屋さん」の夢。

みなさんは子どものころ、将来の夢ってありましたか?
私は「お花屋さん」でした。かわいいイメージがあったので。

高校は農業高校に通って園芸の勉強をし、
卒業した後は専門学校でフラワーアレンジについて学びました。

子どものころの夢と言いながら、結構真剣に叶えようとしていました。
今思うと、「“将来”に迷いたくない」という不安から、
小さい頃の夢にこだわっていたのかもしれません。

ですが、専門学校の頃から「ちょっと合わないな」というのを感じるようになりました。
とにかく、センスがなさすぎる。

念願かなって就職した園芸農家は、
上司との相性もあって一年たたずに辞めてしまいました。

「半引きこもり」の日々。

花から離れたあとは、しばらくアルバイトを転々としました。
帰宅すると実家の部屋にこもって黙々と本を読むという引きこもりのような生活で、
出かけるところと言えば図書館くらい。
ご飯も気が向いたときに、気が向いた量だけ食べる。
食事に“気が向く”というのもおかしいですが、
このころはもう本当に箸を持つのさえ面倒くさくて。笑
1年で10キロ痩せました。

健康診断の結果を見て、「これ、死ぬな」と思って
きっかけと言うにはひどいものですけど、このときに初めて転職を思い立ちました。

“特技”を仕事に。

「一生の仕事にするなら?」と考えた時、すぐに浮かんだのは “本”

図書館で働くまで、私の周りには、いわゆる“読書家”という人がいませんでした。
私自身は小さいころから本を読むのが日課だったのですが、学校で本を開いていたりすると、「すごいねー」「えらいねー」と声をかけられることが多かったです。
そういう中でいつからか、「本を読むのは“特別”なんだ」と思うようになりました。

“好き”というよりは、“得意”。本を読むと言うのは、私にとって 特技でした。

特技なので、多少の自信をもって仕事探しを始めました。書店や校正のスタッフ、といろいろ検討するなかで、とうとう、図書館のお仕事と巡り合ったのです。


「図書館で働く」ということ。

「司書って、資格を持っていないとなれないんじゃないの?」
と、思われた人もいるでしょうか?私もそう思っていました。

私の仕事は、分かりやすく言うと“派遣スタッフ“です。
派遣会社に雇われて、図書館に配属される、という感じ。(正確には“派遣”とは違うのですが説明が難しいので……。)

だから、資格を持っていなくても融通がきいたのかもしれません。
ただ、いずれは資格を取るべき、というお話はありました。しれっと働いていますが、そろそろうるさく言われそう。

私が応募したときは、なんと募集人員100人!

100人も枠があれば……という思惑が見事に当たった形です。笑

 

図書館で働き始めて思ったのは、今まで本を読んできた経験が生かされることってほとんどないです。おはなし会での読み聞かせなんかはまったくの未経験だし、最初の1、2年はあまりにも辛くて、正直、記憶がないです。
4年目になって、異動も経験した今、やっと「分かってきたかも」という感じ。もちろん未だに「嫌だー!辞めたいー!」ってこと滅茶苦茶あるんですけど。笑 

新刊を入れたり、本棚を整理しながら「うわ、この本気になる!」とチェックしているときなんかは、すごくすごく楽しいです。

 

仕事を越えて。


司書って実は、なかなかこちらから本をおすすめできる機会がなくて。
私はちょっとオタクっぽいところがあるので、面白いと思ったものは声を大にしてすすめたい。
いっそ仕事の範囲を越えてみようかなと思い、ふところの事情もありつつ、こういうブログを始めてみました。

 なので「本を読むってむずかしいー」とか「読みたい本が選べない」と思っている方に、「こういう本もありますよ!」「人気ですよ!」というのをどんどん伝えていきたいです。

「こういう本ないかなー」という方にもできる限り応えていければと思うので、リクエストもお気軽にどうぞ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

これからどうぞ、よろしくお願いいたします!

 

2020年4月追記 ↓ ↓

 

4年務めた図書館ですが、お給料の低さがずっと気になっておりまして、

残念ですが退職しました。

 

本と出合う場が減ってしまうのは悔しいですが、

ブログやTwitterという新しい場所を作ることができたので、

 これからもどんどん本を読んで紹介していきたいと思います!