東日本大震災のノンフィクション

 

この記事では、東日本大震災のノンフィクション作品を紹介していきます

 

 

東北モノローグ
 
 

東日本大震災から13年が経とうとする2024年2月に刊行された本。岩手、宮城、福島の被災三県を中心に、著者のいとうせいこうさんが計17人の人のもとを訪ねて聞き取った、被災体験やそれからの暮らし、想いなどの"語り"を収録しています。

インタビュアーであるいとうさんの問いかけや相槌は一切消され、語り手の独白(モノローグ)という形にまとめられています。

10年以上の時間が経ったけれど、震災と地続きになった今を生きている人たちの言葉にはハッとさせられるばかりです。

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この本もおすすめ

 

福島モノローグ
今、福島で生きるとはどういうことか。
母として。農家として。1人の人間として。
震災後、さまざまな苦渋を強いられてきた
福島で暮らす女性たちの"独白"を収録した
『東北モノローグ』に先立つ作品です。

 


 

ナインデイズ
 
 

地震発生後、岩手県内に設置された"災害対策本部"の、9日間の闘いを描くノンフィクションノベル。
想像を超える災害の前で、本部に詰めていた人たちは何度も辛い選択を迫られました。
「あの時、違う選択をしていたら、もっと多くの命を救えたのではないか?」
限界を超えて尽くしても、手が届かなかったものがあった。この本は、3.11時の本部のひっ迫した状況と、災害対策の課題を突きつける、多くの後悔の記録です。

 

 

 


 

ふくしま原発作業員日誌
 

福島原発廃炉作業にあたる作業員たちの9年間を追ったルポルタージュです。1日あたり4,000人にのぼるという作業員には緘口令が敷かれており、この本の取材は匿名で行われました。 政府が「原発は制御下にある」と発言する一方で、作業員たちの口から語られるのは、事故が頻発し、規定の被ばく線量を超えても作業に当たらざるを得ない、現場の追い詰められた実情です。

原発とは何なのか、どうするべきなのか。現場を知る作業員たちは、悲しみ、憤りながら、原発事故が決して終わってなどいないことを切に訴えています。

 

 

 


 

共に、前へ
 
 

報道番組の企画として10年間にわたり取材してきた、宮城県出身のプロスケーター羽生結弦さんと東日本大震災との関わりをまとめた本。

羽生さん自身、仙台のスケートリンクで震災にあいました。家族と避難した非日常、地元を離れてスケートを再開し、今までになく大きな期待を背負って立ったオリンピックの舞台。

東北を元気づけてきた羽生さんの、迷い抜いた10年間が詰まったこの本は、羽生さんの震災の記録であるとともに、前に進み続ける力を分けてくれます。

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