暑い夏の夜にはひんやりと、こわ~い物語はいかがでしょうか?
ホラーと一言でまとめても、幽霊が出るもの、生きた人間の怖さを語ったものなど色々。今回はその中から厳選して3冊をご紹介します!
おしまいの日
しあわせな幼少時代、少女時代、そしてしあわせな結婚までたどりついた美津子。ただ一つ、夫の春さんが忙しすぎるという点をのぞいては。
春さんの帰宅が日付の変わった1時だろうと2時だろうと、毎日辛抱強く待ち続ける美津子。いい妻であるため、自分の寂しさも顧みず、献身的に春さんに尽くしますが、そんな生活に、やがて美津子の心は悲鳴を上げ始めます。
そしてある日、来るべくして来た”おしまいの日”。美津子の下した決断とは?心が壊れていく過程を描きつくしたサイコホラー。
記憶の食卓
――僕は、何を食べたのだ?
個人情報を買い取り、販売する名簿屋の折原は、ある名簿のリストに自分の名前があるのを見つける。「一体何の名簿だ…?」そして彼の元には、一本の不可解な電話が。相手は一言、「おいしかったかい」。
一方、小学6年生のゴイチの周りでは、子どもたちの失踪が相次いでいた。そしてついには彼の弟も。犯人を追うゴイチは、ひとつの厨房に辿り着く。折原、ゴイチ、それぞれの物語が一本に繋がったとき、世にも恐ろしい食卓の記憶が蘇る…。
もののけ物語
運命のめぐり合わせ。それは時に異形のものとの出会いかも?
幸運を呼ぶ(?)猫の置物、勝手に動く達磨、呪術用の銅鏡、怪異を背負った人形――。奇妙なものに惹かれ、引き寄せてしまう作者の加門七海さん。キリがないほどの怪しいモノたちとの引き合わせ。信じがたいことですが、すべてが実話なのです。そして驚くべきは加門さん、全てのモノに強い愛情を持っている。
ぞっとし、くすっとし、おしまいには作者が心配になってしまう、新感覚の怪談エッセイ。
まとめ
夏の間にこの記事をあげようといろいろなホラー小説を読み、すっかり寝つきが悪くなりました。怖がりな方は気を付けてお読みくださいね…。
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