「図書館を使った調べる学習コンクール」ってなに?

 

「図書館を使った調べる学習コンクール」をご存知ですか?

毎年夏休みの時期になると図書館や学校でお知らせが掲示され始めるのですが、

名前の通り「図書館を使って調べものをしてみよう!」という趣旨のコンクールです。

 今回は、この「図書館を使った調べる学習コンクール」についてご紹介します。

 

 

「図書館を使った調べる学習コンクール」 とは

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公式サイト⇒https://concours.toshokan.or.jp/公益財団法人図書館振興財団ホームページ内

調べる学習を通して情報を活用する力」「情報リテラシーの力」を身に着けるという目的のもと、設立されたコンクールのようです。

”調べる学習”とは言うものの、要は自由研究

「なんでだろう?」「不思議だなあ」と疑問に思ったことを 図書館の本 を使って調べ、研究をノートや紙などに自由にまとめればOK!

小学校によっては、コンクールに応募することを前提に自由研究に取り組ませているところもあるようです。

 ここからはコンクールの概要をちょっと覗いていきましょう。

 

 

小学生以上なら誰でも参加OK!

 

自由研究といわれると学生が取り組むものというイメージがわきそうですが、この「調べる学習コンクール」、社会人も応募できる「大人の部」があるのです。

 

部門は全部で5つ。

・小学生の部
・中学生の部
・高校生の部
・大人の部
・子どもと大人の部(小学1年生以上の子どもと大人のグループ)
 
各部門から入賞・入選作品が選出され、過去の表彰式の様子では、賞状と盾、さらに副賞で図書カードが進呈されるようです。
 
過去には書籍化した研究も!
 
 
 
応募するには?
 
応募できる作品について、公式HPによると、
 
小学生:B4サイズまで
中学生以上:A4サイズまで
 
という規定があります。
これより大きい作品にしたい場合も上記サイズに折り畳めば応募できます。
ページ数は1~50ページ以内(表紙、目次、参考・引用文献一覧は含まない)にまとめ、コピーでの応募もOKです。
詳しい規定は公式サイトの「応募要項」でご確認を!
 
司書時代に私が見た中では、ノートやリングファイルにまとめたもののほか、プリントアウトしてクリアファイルにまとめたもの、模造紙や画用紙に書いて折りたたんだものなど、形態は様々でした。
過去の入賞作は公式サイトで見られます。お近くの図書館でレプリカ作品が展示してあるところもあるかもしれません。
 
 
応募先はちょっと複雑
 
 応募先はややこしいので、よくよく調べて頂きたいのですが、まず、
 
①地域コンクールの有無を調べる。
 
公式サイトに「お住まいの地域の教育委員会や図書館でコンクールを開催している場合は、必ずそちらに応募してください」と記載があります。
応募先は地元の図書館や教育委員会など地域によって違うため、必ず公式サイトで確認してください。小学校では、学校が全校生徒分をまとめて応募することもありますので、不安な場合は学校に問い合わせてみてください。
地域で開催しているかは、こちらも公式サイトの「応募要項」でチェック。
 

応募要項から地域コンクールの有無を確認



この地域コンクールで入賞した作品も、全国コンクールの入賞・入選の候補になります。
 
地域で開催していない場合や、「小学生の部しか開催していなかった!」など応募したい部門での募集がなかったという場合は、
 
②全国コンクールへ応募
 
HPの応募フォームから応募できます。
応募作が多数になるために、地域コンクールである程度絞り込むのが目的かと思いますが、応募先が複数あるのはちょっと混乱しそうですね。
 
地域コンクールの募集期間については、各自治体のお知らせをご確認ください。
 
 

元司書は見た!研究の上手なまとめかた

 
実は司書時代、私もコンクールにちょっとだけ携わっていました。
というわけで、研究をまとめていくときのポイントをお伝えしたいと思います。
 
1.基本のまとめ方を抑えるべし
 
調べる学習の相談会などで必ず言われる基本のまとめかたがあります。
いわく、
 
「テーマ」
  ↓
「そのテーマにした理由」
  ↓
「予想」
  ↓
「研究の経過」
  ↓
「結論」
  ↓
「まとめ・感想」
 
書き方に迷ったときは、この流れでまとめていけば間違いないです。
初めに目次をつけている作品も多かったですね。
 
2.インターネットは「公式サイト」を参考にする
 
色々な情報が飛び交う時代、ネットに上がっているものが必ずしも正しいとは限りません。
参考にするサイトはブログなどではなく、 公式サイトを選びましょう。
 
3.図表・写真はふんだんに使え!
 
文字で埋めたノートももちろんすごい!
でも、そこに写真や図表・イラストを足すと、分かりやすくなりますし、信ぴょう性も上がります。
色鉛筆やカラーペンを使うのも◎。
 
4.実際にやってみよう・足を運んでみよう!
 
科学的な研究なら、実際に実験してみる、歴史の人物を調べるならゆかりの地や記念館に行ってみるというのも手です。
その際には過程を写真やイラストで記録しましょう。記念館などで配っている資料を手に入れられれば、研究をまとめるのにも役立ちます。
 
5.テーマからもう一歩進んでみる
 
テーマについて結論が出たら、その結論を踏まえて新たなテーマに進んでみましょう。
研究を膨らませることができると、作品の完成度もグッと上がります。
 
6.参考・引用文献リストをつける
 
実はこれ、超重要!
すごく良い研究でも、参考文献の明記がなければ 選考の対象外 となってしまいます。
利用した本のタイトル・著者名・出版社・出版年と参考にしたページは必ず控えておいてください。
公式サイトにフォーマットがあるので、そちらをダウンロードして使用するのがベスト。
 

*フォーマットの項目にある「請求番号」は、図書館の背表紙についている番号になります。↓ ↓ 

 

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この本だと「78チ」となります。

 

上の数字は本の分類番号で、図書館によって桁数が違ったり、数字の代わりにアルファベットが割り振られていたりと様々です。

下のカタカナは大抵、著者の名前の頭文字か、タイトルの頭文字が割り振られています。

不明な場合は図書館スタッフに尋ねれば一発で分かるはずです!

 

まとめ

 

ということで今回は「図書館を使った調べる学習コンクール」をご紹介しました。

詳細は公式サイトでご確認ください!

皆さんもぜひ、図書館を使って”調べ学習”をしてみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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