一万円で本を選んでもらった話ーいわた書店さんの「一万円選書」体験ー

 

 

「選書」とは、読んで字のごとく 「本を選ぶ」こと です。

しかし、数ある中から本を、しかも自分の好みに合う本を選びだすのは、なかなか難しいものです。

「いっそ、誰かが選んでくれたら…」

そんな思いを持つ人は、意外に多いようです。

そんな昨今、「一万円選書」という面白いサービスを提供しているのが、北海道にあるいわた書店さんです。大変人気のあるサービスで、現在は抽選制。

このたび私も初めて応募致しまして、その体験を記事にまとめました。

 一万円選書とは
北海道のいわた書店による本の選書サービス。年に1〜2回募集が行われ、当選すると1万円を目安にその人に合いそうなおすすめの本を書店さんが選んでくれる。多いときには数千人もの応募があるのだとか。

 

 

 

一万円選書に応募した

 

いわた書店さんでは、毎年1~2回、お店のホームページ上で一万円選書の募集をかけています。(いわた書店さんホームページ)

今年は4月と10月の2回。 4月の応募期間は4/1〜4/5の5日間でした。 応募された中から9月までの毎月抽選を行い、当選すると、選書の参考に使われるカルテがメールで届きます。
募集が始まった4/1にさっそく申し込み、「もしも当選するなら夏かなあ」と淡く期待。

 

応募からちょうど10日後、いわた書店さんから1通のメールが。

 『4月抽選の結果、お客様のお申し込みをお受けできることとなりました。』

 

なんやて!?
幾多の懸賞で涙を呑んできた私が即日で当選するミラクルが3◯歳にして起こったと…?

いわた書店さんによると、一万円選書を利用したことのない人をなるべく優先しているそうです。

さて、同じメールにはカルテも添付されていました。

「印象に残った本は?」という項目から始まり、

・人生で嬉しかったこと、苦しかったこと
・10年後のあなたはどんな人になっていますか
・あなたにとって幸福とはなんですか などなど

 

ふ、深い。うっかり後ろ暗い人生の闇をさらしそう。

ああでもないこうでもない、文章がなっちゃいねえとさんざん悩み抜き、期限ぎりぎりの2週間後に返送。ちゃんと参考になると良いけれど…。

 

本が届くまで

 

後日、ふたたびいわたさんからのメール。

今回は素敵なメッセージとともに、選定してくださった本のリストが記載されていました。

すでに読んだことのある本があれば、選びなおしてくださるそうです。

 

金額はおよそのところで以下の通り。

本10冊 10,800円
送料    1,400円
     計  12,200円

私の場合、他に岩田さんの著書とハンドクリームを注文したため、それらも合わせて約15,000円となりました。

選書料のようなものは請求されていないんですね。手間を考えると含めても良いと思うのですが…。

本と金額を確認したら、記載の振込先にお金を振り込んで、あとは本が届くのを待つだけです。

 

そしてそして1週間後。

待ちに待った本が届きました!

北の大地の匂いがする…!
 

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こちらが選んでいただいた本です。
歴史小説や短編集、比較的最近出た本も。
 
普段、こんなに一気に本を買うこともないですし、なんと言っても 私のために選んでいただいたもの なので、うわあああ…!という喜びがあります。
背表紙の並びだけでも1日眺められる。
 
こちらは一緒に注文した岩田さんの著書。

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櫻井とりおさんの『虹いろ図書館のへびおとこ』とコラボした「本を読むときのハンドクリーム」。

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ハンドクリームの表に、櫻井さん書き下ろし、『虹いろ図書館』のミニ短編が綴られています。
ハンドクリームのほかにも、ブックカバー、栞、砂川市にあるカフェとコラボしたコーヒーなどのオリジナルグッズも販売されています。カルテに注文票が付いており、本と一緒に注文できます。
 

まとめ

 

なんと私は、18,447番目の「一万円選書」体験者だそうです。ということは18,447人の本を、岩田さんは選ばれているんですね。

一万円分の本を購入する、というのは、なかなか思い切った買い物かもしれません。でも、一万円選書にはたくさんのワクワクがあると思います。

「当選するかな」「どんな本が選ばれるんだろう」「いつ届くかな」。届いてからは「どれを読もうかな、どんな本なのかな」。そして「どうしてこの本を選んでくださったのかな」と想像するのもワクワクの一つかもしれません。ワクワク祭りや!
 

「一万円で本を選んでもらう」ことはきっと、特別な体験になります。

 

どれから読もうかな



次回の募集は10月になるそうです。募集期間が短いので、気になった方はいわた書店さんの公式Xなどで情報をチェックしてくださいね。

 

この記事を読んだ人におすすめの本

 

「一万円選書」でつながる架け橋

 

この記事で紹介したいわた書店さんの店主・岩田徹さんの本です。

一万円選書を通じて「人と本をつなぐ」ことを目指す岩田さんの想いが綴られています。

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