甘く、苦く、とろけるような。恋の本3選



またバレンタインの季節が巡ってまいりました。

 「今年こそ大好きなあの人にチョコレートを渡すぞ!」

という方もいらっしゃるでしょう。応援してます。

 

というわけで今回は、『恋』がテーマの本を3冊ご紹介します!

 

目次

 

 


もうヒグラシの声は聞こえない 
青谷 真未


 

 

高校3年生の夏休み。

プールで監視員のバイト中、僕の目に止まったのは、一人で黙々と泳ぎの練習を続ける少女。

声をかけ、なりゆきで練習を手伝うことになったものの、
「友だちも知人も作りたくない」
という彼女は、連絡先はおろか、本名も教えてはくれない。

ただ、"ひぐらし"と名乗るだけ…。

ちょっと不思議な交流を続けるうち、僕は少しずつひぐらしに惹かれていくのだけれど…。



季節が夏っていうのがまた、青春って感じがして良いですね〜。

秘密を抱えたひぐらしと、優しく真っ直ぐな"僕"。
近づいてはまた離れ…を繰り返す2人の関係がもどかしいような切ないような。

最後に2人を待つのは涙か希望か。

純度100%の青春恋愛ストーリーです。

 

著者データ
青谷 真未:『花の魔女』でポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞。同作を改題した『鹿乃江さんの左手』でデビュー。他の作品にに『読書嫌いのための図書室案内』、『君の嘘と、やさしい死神』など。

 


ヒカリ文集
松浦 理英子


 

 

愛らしさと優しさで人を魅了しながら、どこか不器用で孤独に見えたヒカリ。

所属する劇団の中で男女問わず次々に恋を重ねていったヒカリは、本当はどんな人間だったのか。

かつての劇団員たち6人は、それぞれのヒカリとの恋模様を文章にし、それを文集としてまとめることにする。


あらすじを読むと赤々と燃える愛憎劇を想像するのですが、仄かな嫉妬はあれど、憎むどころか結局は誰もがヒカリを許し、愛してしまう。

ヒカリ視点のお話が無いので、ヒカリが何を経験し、何を考え6人と交流していたのかは想像の域を出ません。

が、読むほどに、ヒカリにも幸せな未来が待っていて欲しいという思いが湧いてくる…のは、私もすっかりヒカリに魅了されているのかも?

ともあれ、切なくも清々しい、新しい形のラブストーリーです。

 

著者データ
松浦 理英子:『葬儀の日』で文學界新人賞を受賞しデビュー。『親指Pの修業時代』で女流文学賞、『犬身』で読売文学賞、『最愛の子ども』で泉鏡花文学賞を受賞している。

 


ぷくぷく 
森沢 明夫


 

 

夏祭りの夜、まるで運命のように出会ったイズミとユキちゃん。
その日から、同じ屋根の下で暮らすことに。

日がな一日ぼうっと過ごすユキちゃんの一番の楽しみは、イズミと過ごす時間。

でも最近、イズミはユキちゃんの知らない誰かのことで頭がいっぱいみたい。

「イズミの幸せは僕の幸せ。
だけど…」


こちらは、人と違うことがしがらみになって、一歩を踏み出せずにいる方にすすめたい一冊。
もしかしたら、そんなあなたの背中を押してくれるかもしれません

森沢さんの作品は愛があるお話が多いですね。

ところでこちらの本、実は一風変わった作品なのですが、それは主人公ユキちゃんの正体が……いえ、これは言わないでおきましょう
amazonの書誌情報でも伏せられていたのでね。

ものの数ページで明かされるので、気になる方はぜひ本を開いて確認してくださいね。

 

著者データ
森沢 明夫:『海を抱いたビー玉』で作家デビュー。他の著書に『きらきら眼鏡』『エミリの小さな包丁』など。

 


まとめ


 

いかがでしたか?
私の今年のバレンタインは、全力でチョコレートを食べる日になりそうです。
ちょっと良いチョコ買っちゃおうかな~。
 

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