明日、世界が幸せであるように。子ども向け・戦争と平和の本3選


本日、8月15日は終戦記念日です。

第二次世界大戦、日本は激しい戦いの中で、段々に敗戦の色を濃くしていきます。
そこへ投下された、広島、長崎への原子爆弾
日本はとうとう降伏を認め、77年前の今日、昭和天皇自ら、ラジオで日本の終戦を伝えました。

今回の記事では、戦争や平和をテーマにした本を3冊ご紹介します

 

目次
❶『なきむし せいとく』田島征彦
第二次世界大戦、住民を巻き込んだ沖縄戦を描く
❷『ラグリマが聞こえる』
 ささぐちともこ
広島に落とされた原子爆弾により被曝した、一本のギターを巡る物語。
❸『ヒナゲシの野原で』マイケル・モーパーゴ/マイケル・フォアマン

一つの詩から始まる、家族の物語

 


なきむし せいとく 
田島征彦


 

 

この絵本の作者である田島征彦さんは、40年以上沖縄に通い、沖縄を舞台にした絵本を何冊も描いてきたそうです。

この本で描かれるのは、第二次世界大戦中、住民をまで巻き込んだ、むごい沖縄戦の様子です。


1945年の沖縄。
国民学校の二年生になるせいとくは、兵隊になったお父さんとお兄さんを見送り、今はお母さんと妹との三人暮らしです。

この年の春、アメリカ軍が沖縄を取り囲みました。そしてついに、陸地に大勢のアメリカ兵が上がってきたのです。

町は焼かれ、兵士も住民も関係なく銃弾を浴び、大勢の人が死んでいく。
その中を右往左往するせいとくたち。

この戦いに、終わりはあるのでしょうか……。

対象年齢:小学校3、4年生から。

 

著者データ
田島征彦:大阪出身の絵本作家。他の作品に「じごくのそうべえ」、「とんとみーときじむなー」など多数。

 


ラグリマが聞こえる ギターよひびけ、ヒロシマの空に 
ささぐちともこ


 

 

広島に住む美音は、ある日、幼なじみから怪人の住む家の話を聞きます。

その家の前に立ってみると、どこからかクラシックギターの音が。
それは、亡くなった美音のお父さんが弾いていた曲、『ラグリマ』でした…。


77年前、広島に落とされた原子爆弾により被曝した、一本のギターを巡る物語。

このお話はフィクションですが、広島で被曝したという、この本のモデルになったギターは、修復され、今もなお広島のギタリストの手で演奏されているそうです。

対象年齢:5〜6年生から。

 

著者データ
ささぐちともこ:趣味で子供向けの創作童話を執筆し、コンクールで入賞を重ねる。本作がデビュー作。

 


ヒナゲシの野原で 
マイケル・モーパーゴ/マイケル・フォアマン


 

 

ベルギーの北西にあるフランダースの野原。
赤いヒナゲシが畑を埋め尽くすように咲き誇るここは、100年も昔、第一次世界大戦の戦場でした。

この地に住む少年マルテンスは、ヒナゲシの花に特別な思いがありました。
それは、ある兵士が戦友に送った、一つの詩から始まる、家族の物語があるから…。


イギリスでは11月になると、多くの人がヒナゲシの造花を身につけるそうです。
戦争で亡くなった人たちへの想いをこめて。

そのきっかけは、お話の中にも登場するジョン・マクレー『フランダースの野原に』という詩でした。
巻末では、この詩がどのように人々を動かしたのかを掲載しています。

戦争の悲しみに添えられるヒナゲシは、平和への希望をこめたモチーフなのです。

対象年齢:小学校5,6年生から。

 

著者データ
マイケル・モーパーゴ(文):イギリスの児童文学作家。ほかの作品に『戦火の馬』、『アーニャは、きっと来る』など。
マイケル・フォアマン(画):イギリスの絵本作家、イラストレーター。ほかの作品に『ネコが見た”きせき”』、『走れ、風のように』など。

 


まとめ


 

いかがでしたか?
大昔のことのように思える終戦から、まだたったの77年しか経っていないということに驚いています。

これから100年、200年と経っても、穏やかに終戦記念日を迎えられることを願っています。

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