今回ご紹介するのは探偵小説です。
「日常の謎」というジャンルが生まれ、学生、喫茶店のマスター、仕立て屋さん、果てはパンダまでが探偵をつとめる昨今ですが、この記事では本物の(?)探偵が登場する本を3冊ご紹介しますよ~!
辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿
莫理斯 (トレヴァー モリス)
”探偵"と聞いて、イギリスの作家コナンドイルが生んだ名探偵シ
ずば抜けた観察眼と推理力であっという間に難事件を解決してしま
そんな彼が、もしも香港にいたのなら…?
この本の舞台は1980年代の香港。
仕事の都合で住まいを探していたホア・ション医師は、知り合いの
このフー・アル、変わり者ですが、街では名の知れた名探偵。
2人は探偵とその助手としてコンビを組み、香港の街で事件解決に
収録されているのは「紅毛嬌街(ふんもうぎうがい)」「黄色い
ホームズ作品を読んだことのある方はピンときましたか?
これらは、本家のホームズ作品のタイトルをもじったもの。
それだけでなく、事件も登場人物も、全てホームズ作品がモデルに
キャッチコピーは「香港版シャーロック・ホームズ」。
作者の莫理斯さんはこの本を、「シャーロック・ホームズと香港へ
地名も人の名前も漢字だらけで、「うっ」となるかもしれませんが
とりあえず最初の一章だけでも、ぜひ読んでみて欲しいです!
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五つの季節に探偵は
逸木 裕
事件の奥に隠された、"生の人間"の姿を見たいーー。
そんな好奇心から探偵業にのめり込んでいく少女を主人公に、5つ
お話が進むごとにみどりも大学生、社会人と年を重ね、調査も本格
探偵小説というとアウトローなイメージがあったので、会社に就職
五つの事件、みどりが突き止めるのは、どんな人間の姿なのか?
人の弱さを明らかにする、ほろ苦い探偵小説です。
逸木 裕:『虹を待つ彼女』で横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー。2022年、「スケーターズ・ワルツ」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。同作品は『五つの季節に探偵は』に収録されている。
神薙虚無最後の事件
紺野 天龍
20年前に出版され、高い人気を得ていたが、多くの謎を残す『神
御剣の娘の唯は、主人公・瀬々良木たち"名探偵倶楽部"の面々に
ライトノベルのような軽い文体のミステリ小説。
一冊の本からクラブの面々がそれぞれで真相を探り、推理を披露し
同じ本から色々な解釈が生まれるのは、とても面白いなと思いまし
この本のように、一つの謎から複数人がそれぞれ推理していくもの
シリーズにも出来そうな幕引きなので、次回作があるやも?
最後に待っているのは天使か?悪魔か?
あなたも一緒に推理してみては?
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