芥川龍之介賞とは?
過去受賞作
井戸川 射子
佐藤 厚志
高瀬 隼子
砂川 文次
2023年上半期 芥川賞候補作
それでは、2023年上半期の候補作を見ていきましょう!
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著者の石田夏穂さんは、2021年にも、デビュー作「我が友、スミス」が芥川龍之介賞候補に選ばれました。今回の候補作「我が手の太陽」は、自他ともに認める熟練溶接工が主人公。ですが突然のスランプに見舞われ、日に日に職能と自負を失っていきます。それでも現場仕事をこなしたいと」切望する主人公は…。今注目の新人作家による、異色の職人小説です。 |
ハンチバック |
「ハンチバック」は、市川沙央さんのデビュー作。文學界新人賞を受賞しました。背骨が極度に湾曲した主人公は、グループホームの部屋から私大の通信課程に通い、コタツ記事を書いて収入を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、SNSで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」とつぶやく。ところが、グループホームのヘルパーに、Twitterのアカウントを知られていることが発覚し——。迫力とユーモアで選考会に衝撃を与えたという圧倒的デビュー作。 |
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エレクトリック |
小説家であり、哲学者である千葉雅也さん。2022年に出版した『現代思想入門』は、9万部を超えるベストセラーとなりました。候補作『エレクトリック』の舞台は、バブル崩壊後の1995年。高校生の少年がインターネットの世界に飛び込んだことで、ゲイのコミュニティを知ることに。家族との掛け替えのない生活と性の目覚めを描いた、文学の新境地です。 |
修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れて小さな冒険を試みる。彼らが目指す場所は?その目的とは?なにげない日常に生の輝きが浮かび上がる感動作。作者の乗代雄介さんは、2015年、『十七八より』で群像新人文学賞を受賞しデビュー、以降、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞を立て続けに受賞するなど、期待を集める作家さんです。
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直木三十五賞とは?
過去受賞作
小川 哲
千早 茜
窪 美澄
今村 翔吾
米澤 穂信
2023年上半期 直木賞候補作
それでは、2023年上半期の候補作を見ていきましょう!
骨灰 |
大手デベロッパーのIR部で勤務する主人公は、『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』という噂がささやかれる自社の建設現場の地下へ調査に向かう。そこで見つけたものは…。 時代小説やSF作品で人気を博してきた冲方丁さんですが、今回候補作に選ばれたのは、冲方さん初の長編ホラー作品。リアリティーのある世界観に、読者レビューは「怖すぎ!」の声多数です。 |
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「やる気なし」「使命感なし」「執着心なし」。『極楽征夷大将軍』で垣根涼介さんが描いたのは、”日本一だらしない”武将・足利尊氏。垣根さんに「調べれば調べるほどろくでもない男だった」と言わしめる尊氏。彼のような人物が権力の頂点へと登り詰められたのはなぜなのか。謎に包まれた初代将軍の秘密を解き明かす歴史小説。 |
高野和明さんにとって、『ジェノサイド』以来、11年ぶりの新作。非常停止が相次ぐ踏切で撮影された一枚の心霊写真。雑誌記者の松田は心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。1994年冬、東京・下北沢が舞台の幽霊小説。しかし、本作はホラー作品ではなく、ゴースト・ストーリーとのこと。読後に残るのは、恐怖か、それとも…? |
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国際犯罪に対応すべく、日本と香港のメンバーで構成された特殊共助係「香港警察東京分室」が設立された。彼らの初の共助事案は、香港でデモを扇動、さらに助手を殺害して日本に逃亡した人物を逮捕すること。しかし、捜査にあたる特殊共助係分室メンバーを、香港の犯罪グループが襲撃し…。 月村さんの警察小説には、デビュー作でもある『機龍警察』シリーズなどがありますね。アジアを舞台に、アクション, 頭脳戦と個性豊かなキャラクターが躍動する圧巻の国際警察小説。 |
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ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆が父親を殺めた下男を斬り、みごとな仇討ちを成し遂げた。2年後、若衆縁者だというある若侍が、大事件の顚末を聞きたいと木挽町を訪れる。人々の話から炙り出される真相は…。永井紗耶子さんによるベストセラー小説『木挽町のあだ討ち』は、2023年山本周五郎賞を受賞しています。窮屈な社会を不器用ながらに生き抜こうとする人々を描いた、革命的時代小説。
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まとめ
いかがでしたか? 芥川賞・直木賞の選考委員会は、7月19日。 発表を楽しみに待ちましょう!
公式サイト
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