冬のミステリー小説 おすすめ6選

 

この記事のテーマは、冬のミステリーです。

冬が舞台のミステリー小説を6冊まとめました。

 

 

 

 

冷たい校舎の時は止まる
 
 
あらすじ

学園祭の最終日、クラスメイトが自殺した。それから2ヶ月後のある大雪の日、8人の生徒が無人の学校に閉じ込められる。不可解な出来事が立て続けに起こるなか、彼らは自殺した生徒の記憶が消し去られていることに気付く。ーーあの子は誰だっけ。

 
圧巻の青春×ミステリ。あの日、死んだのは誰?
 

誰かが創り出した"精神世界"に閉じ込められた生徒たち。この奇妙な空間を作り出したのは、2ヶ月前に自殺したクラスメイトの幽霊なのではないか?という推測から、「死んでしまったのは誰なのか?」という謎を追っていくことになります。

明るく振る舞う彼らも、実はそれぞれに辛い過去や悩みを抱えていることが徐々に明かされ、ミステリである反面、少年少女の痛ましさを鮮烈に描いた、青春群像劇でもある作品です。

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鹿狩りの季節
 
 
あらすじ

鹿狩りが始まる11月、ネブラスカ州の小さな町で女子高生が失踪する。関わりを疑われたのは、知的障害を持つ青年。彼を雇用するアルマとクライルの夫妻は無実を信じようとするが、彼は何かを隠しているようで…。

 
人の心が交錯するヒューマンドラマ的ミステリ
 

物語は、アルマとクライル、失踪した女子高生の弟マイロの3人の視点から語られます。
女子高生に好意を持っていたことから犯人に祭り上げられた青年。しかし、語り手であるアルマとクライルの心のしこりが明かされるにつれ、小さな町の複雑な人間関係が炙り出され、事件の真相に迫っていくことに。

2022年度、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。

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オリエント急行殺人事件
 
 
あらすじ

寝台列車で、1人の男が刺殺された。偶然乗り合わせたポアロは調査を開始するが、乗客全員に完璧なアリバイが。事件は外部犯の仕業か、それとも…。

 

ミステリーの女王クリスティ、屈指の推理小説

アガサ・クリスティの代表作に数えられる長編推理小説です。
物語の序盤、雪で立ち往生を余儀なくされた寝台列車の一室で、男の刺殺体が発見されます。容疑者に挙がったのは、同じ車両の乗客と車掌。しかし後に、全員に犯行は不可能であることが分かってくるのです。
この難事件に挑むのは、世界一の探偵と名高いエルキュール・ポアロ。彼の推理によって、誰もが予想しない驚きの結末を迎えるこの本は、"エルキュール・ポアロシリーズ"の中でも屈指の人気を誇る作品です。

 

 

 


 

クリスマスの殺人
 

傑作が勢ぞろい!クリスティー”冬”作品集

もう一冊、クリスティー作品を紹介しましょう。
こちらの本は、アガサクリスティーの著作の中から“冬"のお話を集めた傑作選です。名探偵ポアロミス・マープルといったクリスティーが生み出した名探偵たちが活躍する話や、"日常ミステリ"的なお話もあり、アガサ・クリスティーの世界をちょっとずつ味見するような短編集です。

装丁も美しいので、プレゼントにもおすすめ。

収録作品
チョコレートの箱/クリスマスの悲劇/クィン氏登場/バグダッドの大櫃の謎/牧師の娘/プリマス行き急行列車/ポリェンサ海岸の事件/教会で死んだ男/狩人荘の怪事件/世界の果て/エドワード・ロビンソンは男なのだ/クリスマスの冒険

 

 

 


 

エフェクトラ
 
あらすじ

数々の「死に役」を演じ、ダイプレイヤー"として名を馳せた役者のイベントを前に、彼の周囲では不可解な出来事が次々に起きていた。私立探偵の紅門は調査を始めるが、イベントの準備中に変死体が発見され…。

 

読者を翻弄する「本格×おバカ」推理小説

こちらは、"おバカ"な要素を詰め込んだミステリー、いわゆるバカミスと呼ばれる作品です。

「常にセーラー服を身に纏うオジサン俳優」のような、強烈で、きな臭い人物が次々に登場。予想外の言動に、東北人の私ですら「そうはならんやろ!」とエセ関西弁が飛び出してしまいます。

そんな彼らが遭遇するのは、雪によって作られた密室で起こる不可能犯罪。さらに遺体には何かを暗示するような装飾が施され、謎、また謎の混沌とした事件を、名探偵・紅門が解き明かしていきます。しかし、そんな彼の身にも災厄が降りかかっていた…?

最後まで読者を翻弄する規格外の推理小説

 

 

 


 

硝子の塔の殺人
 
あらすじ

雪深い山奥にそびえ立つガラスの館で、主人の神津島が何者かによって殺害される。犯人の目的は?正体は?医師の遊馬と名探偵の月夜はタッグを組んで捜査に乗り出すが、これは惨劇の幕開けでしか無かった…。

 

ミステリ好きへの挑戦!本格派推理小説

物語は、主人公の遊馬が監禁されているらしきシーンから開幕します。そして彼の独白。 「事件は幕を下ろした。ーー探偵が真実を暴き、俺が拘束されるという形で」 一体、主人公に何が起きたというのか?そして話は数日前へとさかのぼり、惨劇の一部始終が語られていくことになります。

人里離れた山奥に建つ館で殺人事件が起こるというあらすじ、密室や暗号といったミステリの大定番を織り混ぜつつ、幾重にも張り巡らせた著者のトリックは斬新そのもの。ミステリ好きを唸らせる本格派推理小説です。

 
 

 

 

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