ある調査によると、海外の方たちが”難しい”と思う言語の上位に日本語が挙げられたのだとか。
いや~海外の皆さん、お気持ちすごい分かります。
日本生まれ日本育ち、海外渡航歴ゼロの私ですが、使い方に迷う言葉、結構あるんですよねえ…とりあえず語彙豊富すぎ。
他の言語で、ひらがなカタカナ漢字くらい幅広く使いこなす言葉ってあるんでしょうか?
と、まあ愚痴(?)はこのくらいにして。笑
今回は、「日本語の魅力、再発見!」をテーマに三冊の本をご紹介します。
語彙が豊富ということは、日本語は描写を大切にしてきた言語なのではないかと思うんです。
四季折々の風景。人の心の内情。そういうものを微細に感じ取ってきたのでしょう。
そんな繊細な日本語を堪能していきたいと思います!
日本語をみがく小辞典
日本語の様々な言い換えやニュアンスの違う表現。これを突き詰めていけば、日本人の気質や生活が見えてきます。
日本語は豊富なわけですが、必要が無ければ生まれなかったんですよね。
笑うことを表す言葉だけでも「微笑、高笑い、苦笑」「ハハハ、ニヤリ、ニッコリ」などなどたくさんの語彙があります。同じ笑顔でも、微妙なニュアンスの違いに日本人はこだ
わってきたんでしょうね。
あと面白かったのは、読みが同じ言葉は繋がりがあるということですね。
「嵐」と「荒らし」
嵐は風や雨によって、「荒らし」ていく。
「おさめる」なんかは、「治・納・修」などどの漢字を当てはめるか迷いますが、どれも「しまう、しめる」という意味合いになりませんか?
うーん、日本語って面白い!
世界でいちばん素敵な大和言葉の教室
大和言葉とは、漢語や外来語が入る前から使われていた日本の固有語。
本書では「日本語のうち、訓読みの言葉で、長く使われている言葉」とされています。
山笑う、青嵐、草紅葉、春隣…。
よく手紙を書く方や俳句に親しい方には聞き慣れたものもあるかもしれませんね。
奥ゆかしく風情のある言葉がたくさんあるのです。
この本では、特に四季の風物に関わりのある語を取り上げて、用法や類語等を解説しています。掲載写真も豊富で美しく「あっ、こういう風景に使うんだ」と一目で分かるのも良いです。
外資系社長が出合った 不思議すぎる日本語
私たちの使う日本語、海外の方はどう感じているのでしょうか?
外資系社長デビット・ベネットさんが、これまで出会った不思議すぎる日本語を紹介。
サバを読む…って、魚をどうやって読むの!?
皮肉はなんで皮と肉?
緑色なのに青信号???
などなど。
なるほどね〜とニヤニヤしちゃうものや、確かに〜と一緒に首を捻っちゃうものも。
しかしデビットさん、日本語の古典文学を学ばれていたそうで、謎を謎のままにせず、答えを解説してくれています。
私も知らなかった語源がたくさんありました!
日本人としては有難いような申し訳ないような…笑
本の面白さはもちろんですが、あとがきの「お互いのギャップを楽しむことで、個性の違いを新しい力に変えられる」という考え、素敵だなあと思いました。
おかしい、分からないじゃなくて、面白い。
日本の文化がもっと、世界のたくさんの人々にも親しんでもらえたら良いなあ。
まとめ
いかがでしたか?
普段何気なく使っているものの、突き詰めれば奥の深い言語。
情趣あふれる日本語、大切にしていきたいですね。
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【いっすんぼうし】 #昔ばなし本
— ちこやま (@chiko_yama398) 2020年9月7日
おじいさんとおばあさんが授かった、親指くらいの大きさの小さな男の子。
”いっすんぼうし”と名前を付けられ、大切に育てられます…。
願いの叶う”打ち出の小槌”は”いっすんぼうし”のアイテム。お椀に乗って川を登る場面が好きだったなあ。https://t.co/wQuWZhjAEN
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