”ものつくり”を愛した絵本作家レオ・レオニ

 

 

私とレオ・レオニの出会いは、小学生の頃の教科書。

スイミー」が掲載されていて、子どもながらにあのスイミーの機転には驚きました。

 

昨今では絵本作家として有名なレオ・レオニですが、生前は建築家、アートディレクター、講師などなど、多分野で活躍していたようです。

今回は、レオ・レオニのプロフィールを簡単にですがご紹介していきます!

 

絵本作家以前のレオ・レオニ

 1910年、オランダのアムステルダムに生まれたレオ・レオニ

名前の表記はレオ・レオニレオ・レオーニの2種類あるようです。

 

オペラ歌手の母、建築家の叔父や、大叔父の前衛芸術の収集などに影響を受け、幼いころから「ものを作る」ということに憧れていました。

 

10代の後半、イラストや漫画の制作に打ち込み、採用はされなかったものの、高校生で広告作品を売り込みに行ったこともありました。

この頃には映画への興味や陶芸の制作も行っていたようで、本当に幅広くものつくりに関心を寄せていたようですね。

 

大学卒業後はアメリカの広告代理店に勤めます。ニューヨークの新聞社で美術担当編集者、グラフィックデザイナーとして働き、時には個展の開催や学校での講習も行いました。

ちなみに、この時の上司から油画の技法を学んだのだとか。

 

 1949年に会社を辞め、フリーランスのデザイナーとして活動し始めてからも、ポスターや広告を手掛け、雑誌のアートディレクターとしても活躍の幅を広げていきます。

”絵本作家”時代のレオ・レオニ

 絵本作家としてレオ・レオニがデビューしたのは、1959年、49歳の時。

映画製作に憧れていた経験から、「頭の中にある物語を

どうやって形にするか」という考えが根強くあったようです。

 

レオ・レオニの最初の作品は「あおくんときいろちゃん

これは二人の孫と列車に乗っている間、二人を大人しくさせるためにレオ・レオニが即席でしたお話が元になっているのだそうです。

これまでの経歴に子どもとの接点がなかったことを考えると、彼が手ごたえを感じるような熱心な反応が孫たちからあったのかも?

 

最初の出版から、1年に約1冊、計37冊の絵本を発表したレオ・レオニ

作品には平和、友情、自分らしさなど、子どもたちへの強いメッセージを感じます。

 

広告、ポスター、絵本など様々な作品を残したレオレオニは1999年、89歳でこの世を去りました。

 

【参考図書】

 

レオ・レオニおすすめ本3選


せかいいちおおきなうち


 

 

おいしそうなキャベツに住む、かたつむりたち。

背中におうちを背負って、葉っぱから葉っぱへ、ご飯をするたびに引っ越し。

 

ある日、小さなかたつむりがお父さんに言いました。

 

「大人になったら、世界一大きな家が欲しいな」

 

するとお父さんは、世界一大きくて、綺麗な家を持ったかたつむりのお話をしてくれます…。

 


アレクサンダとぜんまいねずみ


 

 

アレクサンダは人間の家に住むねずみ。

でも、人間は彼を見ると、悲鳴をあげてほうきで追いかけてきます。

 

ある日、アレクサンダは家の中で自分とそっくりのねずみ、ウイリーに出会います。

ウイリーはぜんまいじかけのおもちゃ。 人間たちにも大事にされています。

アレクサンダはウイリーを羨ましく思いました。

 

「ぼくも、ウイリーみたいにみんなに可愛がられたいなあ」

 

そんな時、彼はウイリーから生き物をほかの生き物に変えられる魔法のトカゲの話を聞くのです…。

 


スイミー


 

 

広い海に暮らす魚のきょうだいたち。

みんな赤い色をしているなか、1匹だけ黒い魚がいます。

名前はスイミー

 

ある日、恐ろしいマグロが赤い魚たちを1匹残らず呑み込んでしまいました。

たった一匹逃げ出し、海の底を泳いでいくスイミー

寂しさを抱えた彼は、しかし海にあるたくさんの素晴らしいもの見つけたことで元気を取り戻していきます。

そしてスイミーは、岩かげにきょうだいそっくりの赤い魚たちがいるのを見つけました。

「出ておいで!みんなで遊ぼうよ」

しかし赤い魚たちは大きな魚を怖がって出てきません。

 

だけどずっとそこにいるわけにはいかない。

何かいい方法はないかしら?

スイミーは一生懸命考えます。そして…。

 

まとめ

いかがでしたか?

 多くの分野で活躍してきたレオ・レオニ

こうして生涯を追っていくと、よく絵本作家に辿り着いたなあと思いますね。笑

 

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