しんしんと寒さが楽し歩みゆく…冬を感じる本4選

さあ、12月がやってきました!
今年も残すところあとわずか。
あっという間だったなあ…

そして同時に、寒い寒いもやってまいりました。
今回は冬を感じる絵本や小説を紹介していきます!

 


ひびけ わたしの うたごえ


 

 

カナダの作家カロライン・ウッドワードと、イラストレーターのジュリー・モースタッドの作品。

冬の朝。
6歳のカロラインは、スクールバスに乗るため、日がのぼる前のまだ暗いうちに家を出ます。

雪深い森のなか。

風が冷たい。
何かの気配。
不気味な物音。

心細くなったとき、カロラインはふと思いつきます。

そうだ!こういうときは…

不安な時、心に勇気を灯してくれる冬の絵本。

 


銀をつむぐ者 


 

アメリカの作家ナオミ・ノヴィクのファンタジー小説

中世東欧の小さな皇国には時折、冬の王国スターリクへの道が開かれ、黄金を求めたスターリクの民がやってきては、皇国の人々を苦しめるのでした。

このお話の主要な登場人物は3人の少女。

気弱な父に代わって金貸し業を営む娘・ミリエム。
荒くれ者の父のもと、弟たちと怯えながら暮らすワンダ。
素朴な器量のせいで嫁にもだしてもらえない公爵令嬢のイリーナ。

無理矢理にでも自分たちの境遇を受け入れていた彼女たちですが、ミリエムがスターリクの王から銀を受け取ったのをきっかけに、3人の運命は複雑に絡みはじめ、冬を巡る争いの波に呑まれていくことになります。


本作で描かれるのは、守りたいもののため、自分の頭で考え、道を切り開いていく少女たちの姿。
じっくり腰を据えて読みたい、長編ファンタジーです。

 


ゆきのけっしょう


 

 

雲や虹、雷などの気象を専門にした"空の写真家"、武田康男さんによる写真絵本。

みなさんは、雪をじっくり観察してみたことがありますか?

ひらひらと落ちてくる雪をよくよく見てみると、一粒一粒が花のような綺麗な形をしていることが分かります。

これは、雪の結晶。

この本では、雪の結晶がどのように出来るのかを、美しい写真とともに紹介しています。
針の先ほどの大きさの粒に次々と出っ張りができ、色々な形や模様が生まれていく…。

自然の作り出すアートに魅了される、素敵な絵本です。

 


氷の城 


 

 

11才の少女シスは、孤高をつらぬく転入生の少女ウンに、何か惹かれるものを感じていました。

「ウンと仲良くなりたい」

そしてある日、2人は特別な友情で結ばれることになります。

しかしその翌日、ウンは行方をくらましてしまいます。

ウンはどこへ行ってしまったのか、
生きているのか死んでいるのか。

クラスメイトや大人たちが手を差し伸べるも、特別な友情にがんじがらめになったシスは心を閉ざしてしまい…。


ノルウェーの作家タリアイ・ヴェーソスによるこの作品は、ノルウェーの自然と大切な友だちをなくした少女の葛藤を幻想的に綴ったものです。

作者のタリアイ・ヴェーソスは1970年逝去しましたが、現在、世界的に再評価が進んでいるのだそうです。

大切な人を失ったとき、悲しみと決別することは簡単なことじゃない。

物悲しくも美しいノルウェー文学を代表する作品をぜひご堪能ください。

 


まとめ


 

いかがでしたか?
寒さが身に沁みますが、イベントも多い冬。
楽しい季節にしましょう!

 

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